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プログラムリレーにはまり続ける日々 [日記、雑感]

 ブログの更新をさぼりがちである。原因はこないだ買い込んできたオムロンのプログラムリレーにある。
omron.jpg

 本業そっちのけで連日,暇さえあれば朝から晩までいじくり回している。習うより馴れろ,だ。

 没頭しているうちに頭の中ではラダー図がちらちらと見え隠れする。俺の経験則からいってこれは俺がPLCをものにしつつあることを示している。新境地か。
 まだパソコンを入手できていないので本体についているボタンスイッチを操りながらチマチマと機能の習得に勤しんでいるわけだが,この機器の大きな可能性を実感すると同時に限界も見え隠れするようになった。

 当然といえば当然だがPLCは魔法の小箱ではない。
 制御回路全体の中にあってリレーとタイマー機能を集約化して実装を簡単にするのが実質的な旨味なわけだが俺の携わる機材類で言うと回路要素全体中の比率は意外と小さい事に気付いた。,だからこれ一つにさえ習熟していれば複雑な制御回路がバンバン組めるというわけではない。
 
 但し、リレーが多数実装されればその配線は結構ややこしく、時に誤配線をやらかして分電盤のブレーカーをトリップさせるリスクが事前のシミュレーター機能を活用する事によってある程度は低減できるメリットはある。

 最大のメリットは制御回路がソフトウェアとして手元に保管できることであり、別売のメモリカセットに同一内容のラダーを書き込んで本体にプラグインしておいて万が一、PLC内部のプログラムが壊れた時のバックアップとしておくとか、同一内容の制作や改造に於いてはパソコン上に置いておいたラダーを複写して書き込む事で回路制作時の省力化が図れる点だろう。
 
 制御基盤が壊れてリプレースを迫られた場合の回避策としてPLCを活用した改造には有効性を感じるが一般的な使用者の責任感覚や(改造によって発生するリスクを負いたがらない人は多い)活用する場面がどれくらいあるかの見通しを考えた場合、正直なところビジネスモデルとしては成立しづらい気はしている。

 しかしそういった損得勘定は別として、目下のところ俺は朝な夕なと暇さえあればマニュアルを開いておっかなびっくりラダーの編集に明け暮れている。気付いてみると請求書をまるっきり書いていない事に気付き、大変慌てている。
 それにしてもはまるわ、これは。
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コメント 4

くるみ

趣味と実益を兼ねてると言う感じでしょうか(^^ゞ 男性は機械系統はロマンで、しかも詳しいとゆう印象です。機械は解らないですが子供の頃、キットでラジオやリモコンカーを作ってわくわくした覚えがあります♪…低次元で、かけ離れた話で済みません(^^;
by くるみ (2013-03-11 10:55) 

007

プログラムリレーは個人的には殆ど見ませんね、、、

昔、高圧(6600V)自家用発電機の制御盤(西芝電気製)の中に存在していたのを見ましたが、、、扱いの経験は皆無です、、、

工場を専門に担当する方には必要な分野だと思います。
by 007 (2013-03-11 14:40) 

HarryTuttle

くるみ様,いつもコメントありがとうございます。
 食器洗浄機が壊れ、プログラムリレーを使って制御系統を修復した場合の費用を粗く試算してみたところ,結論としてはリプレースしてしまった方が将来を含めて安いようだという結論に落ち着きました。
 よって,私の仕事にあってこれは実益を生むのが大いに難しい。オヤジの暇つぶしというか趣味の域で終わってしまいそうな見通しであります。
 貧乏自営業からの脱出は大いに難しいです。
by HarryTuttle (2013-03-14 08:17) 

HarryTuttle

007様,いつもコメントありがとうございます。
 プログラムリレーとPLCは厳格にいうと別物なのだそうですが大きなくくりでは同一視しても良いのではと私は解釈しています。
 その上で,ですが本文中に書いたようにリレーとタイマーを多く使う制御回路を小作りに構成する場合にこういった部材は便利なものだと思えています。
 給電,配電系統というよりも計装の分野で多用される性格付けですね。
三菱電機関係者から伺った話ではPLCの講習会に参加する職種としては仰る通り工場のFAに携わる方々が一番多いそうです。
by HarryTuttle (2013-03-14 08:32) 

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