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しばらくぶりにミキサーの整備 [日記、雑感]

 輸入元からのオファーがあり,実に久しぶりにホバートのミキサーを大真面目に整備する事にした。
MVC_019f.jpg

 先方にはバックアップ用の予備機があり,ボウル容積は20qtなので出来れば現場から引き上げて自分の作業場でゆっくりいじくり回してみたいというのは目下の希望だ。

 ホバートのミキサーは若い頃のある時期,某製菓メーカーの工場に出入りさせ貰っていた頃に散々いじり倒していた。インチ規格のレンチ類はその頃に揃えたものだ。
 その後俺は同業者に転職したせいで米国製の機器類をいじる機会が減り,せっかく買いそろえたレンチ類の出番も減少傾向だったのだが6年前の独立開業以来また少しずつ増加傾向にある。
 
 今回はトランスミッションを分解してあれこれの作業になりそうな見通しだが、ホバートのミキサーについてはちょっとした懸念があり,事前にお客さんに告知しておかなければならない事を一つ思い出した。
 この会社の製品は運転時の静粛性が物凄く高い。元々バックラッシュが極小なのだろうがそれに合わせて組み立ての精度が大変高いのではないかと俺はいつも考えていた。国内製にミキサーと比べるとその差は歴然だ。
 それで俺は過去,ホバートのミキサーについては主に60qtと30qtのものをいじる事が多かったのだが,トランスミッションの整備後は必ずギヤ鳴りの音が取りきれずにすっきりしないものを抱いていたのだ。
 たまたまお客さんからはその事について作業後注文がついた事がなく、幾らも経たないうちにギヤが坊主になってしまったという連絡もないので万全の結果とは言えないまでも処置としてはあれで良かったのだと無理矢理自分を納得させる事にしていた。
 何かの機会に輸入元にこの事を話したらどうやら誰が整備しても運転音は元通りになったためしがないので格別懸念する事はない旨のお話だったので,俺はそこで初めて安寧を得る事が出来たわけだ。

 インチ規格のボルトで組み上がったミキサーの整備というのは厨房屋としては結構難易度の高い部類に入る作業のはずだと俺は自惚れているのだが,ブランクが長いので実は結構緊張している。予習の意味で輸入元からはパーツリストを送ってもらってイメージを組み立てているところだが俺の若い頃とは違って技術資料は和文への翻訳がかなり進んでいるので大いに助かっている。

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