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ガソリン値下げで何が悪いか! [お仕事上のぼやき]

 ガソリンの暫定税率が下がってお仕事にはかなりのメリットが出てきた。柄にもなく少々世相のことを書いてみたい。

 失われた十年は克服したとかいざなぎ越えとか喧伝されていたがあんなのは一体どこの星の話なんだよというのがここ何年かの俺の実感だ。景気がいいなんていうのは全くの嘘っぱちだ!
 お偉いさんの言うことには呆れかえる。『国民の皆様、不景気で生活が大変でしょうからガソリンの暫定税率を撤廃させて頂きます』とでもいう話ならまだ幾らか殊勝なんだが、まるで盗人にかっぱらわれたものを取り返してやるぞと言わんばかりの口ぶりには全く頭に来る。

 頭に来たので俺はちょっとにわか勉強したのだ。状況を整理したい。

 暫定とは言葉ばかりのこの税金は特別会計予算であり、召し上げられた税金は国土交通省の財源となる。現在は冬柴、その前は北側、ナンミョー党の利権ポストだ。作られる道路というのは大体が渋滞緩和のために郊外を走るバイパス道路で、旧来の商店街はこれで一網打尽となりシャッター通りがそこら中に生まれる。同時に道路族の議員様達には袖の下がガッポリ入る仕掛けだ。地元経済活性化とはいうが正しく言えば地元の土建屋活性化である。地方の土建屋なんていうのは大体どこも借金だらけでパンク寸前がザラだから土建屋が潤うことで田舎の経済にいい意味での波及効果が生まれるなんていうことがあるわけない。

 財源の一部は地方交付税として各自治体に配分されることになっている。自治体の首長どもは予算配分がされなければ計画どおりの実行が出来ないと文字通り首を揃えて喚き散らす。しかし実際のところ自治体の財政なんていうのがこれまた大体どこも火だるまだ。しかもこの交付分は用途が特定されていない。何に使おうが首長の裁量次第という代物だ。
 それでだ、地方自治体の首長どもはこの交付分を間違いなく道路建設に使うのか?他の支出のために使うことは一円たりともないというか?
 東国原という前科者知事が道路整備が遅れているから企業誘致が進まずに地元経済が立ち後れているとか何とか口を尖らせて何か喚き散らしていたが大体、宮崎なんていう土地は台風銀座であって毎年被害も大きいのだ。一体何が悲しくて起業がそんな土地に進出しなければならんのか。今日日は工場移転だったら諸外国のほうが有利に決まってるじゃないか。こんなバカを選出する宮崎県の選挙民は日本国の臣民どもが全般そうであるようにテレビ漬けのカボチャ頭ばっかりなのだろう。

話を大本に戻す。
 それで、今月末に予想されている強行採決後、復活した暫定税率の上乗せ分は道路特定財源から一般財源に委譲するかも知れないという。そういうことなら上乗せの復活も正当化されると考える人が多いのだそうだ。
 一般財源化ということは財務省の扱う金に化けるということだ。何のことはない、扱う役所が変わるだけであってロクでもない用途で無駄遣いされることには変わりない。

 とあるニュース番組を見ていたら、宮台とかいう社会学者はガソリン代が下がって喜んでいる奴は目先のことしか見えていない大バカ者だと言わんばかりの口舌だった。電車だの地下鉄だの公共の交通機関が発達している都市部に住んでいる人間にはそう見えるのだろうが俺のような田舎在住者の自営業者にはそれこそが死活問題だということがこの学者様には見えていないのだろう。見えていないところがあるという意味では東大卒の学者様も低学歴零細自営業のこの俺も一緒な訳だ。

 年がら年中自分の車を転がしてお仕事をしている俺のような者にとってはガソリン代が上がろうが下がろうが年間の走行距離が格別変わるわけではない。排出する二酸化炭素だって変わりはしないのだ。ガソリン代が下がって消費量が上がるのは自転車か歩きで用が足りるのに横着してクルマでスーパーに乗り付けるバカババアや休日の暇つぶしにそこら辺のロードサイドショッピングゾーンをうろつき回るノータリンの家族どもではないのか。

 要するに、ガソリンの値下げについて色々抜かす連中は皆、自分の都合の話しかしていないということが改めてわかる。だからここで書かれる俺の言い分も自分の都合の話しかしていない。少なくともこの点に自覚的な分だけ俺は自分が世間の連中よりは幾らかマシな見え方が出来ているつもりだ。

 ガソリンを値下げすると二酸化炭素の排出量が増えるなどという寝言を抜かすのなら、暫定税率は維持されなければならないとか現状価格のままでも日本のガソリン価格は諸外国に比べて十分安いと抜かすのならこういうのはどうだろう?
(1)燃料消費の多いスポーツカーやRV車には従来の税金以外に上乗せ課税する。だいたい日本国内にRV車でなければ走行できない道路なんて一体どれだけあるというのだ。しかもその上税金をじゃんじゃん使って道路整備しようというのだからあんな車種には贅沢品としての課税があったっていいはずだ。RV車への課税はアメリカにはあるらしい。
(2)商用車を排気量の小さい車種に買い換えるときには補助金出せ。繰り返すがガソリン代がどうだろうが商用車の走行距離は大きく変わらない。だったら二酸化炭素排出削減のために貧乏自営業者に資金援助してくれたっていいではないか。

 これを選挙公約に掲げる立候補者がいれば俺は一票入れてやってもいいな。

 
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