事実は小説より奇なり その1 [同級生の再起にまつわる話]
このテキストを書き始めている現在時刻は17:35であり,俺は今しがた帰宅したところである。
今日は一日,あることで方々からひっきりなしに電話がかかってきていささか疲れる日だったのだがこうしてブログを書いている今の心象風景は大変奇妙なものだ。
まずは下の囲み記事をご覧願いたい。十勝毎日新聞というローカル紙、2013年4月11日付けの記事である。
今日の午前中、ある同級生から電話があった。昨日の同誌を見てみろという。「あなたの友達が出ているから」と彼は二度繰り返した。口調が何か日頃と違っていたのでしばらく首をひねっていたがそれが何の事なのか、少しして俺にはある勘が働いたので図書館に行ってその新聞を探し出して目に飛び込んで来たのが上記の記事である。
俺は何というか,大変奇妙な気分に襲われた。馬鹿げた話だろうが俺は先月の末あたり,この男が警官に取り囲まれてしどろもどろになっている姿を夢に見たことがあるのだ。
遅かれ早かれ,この男にはこういう場面が訪れそうな気はしていた。以前から営業中に店内で飲酒の性癖はあったし周囲が幾ら注意しても耳を貸さない奴だった。
図書館を出た俺は連絡をくれた同級生に電話してしばらく話した。
『あいつももう終わりだな。もう店は続けられないだろう』と彼は言った。
天罰だな,と無意識のうちに俺は口走っていた。いつかこういうことが起きそうな気がしていた。先に書いた夢のようなことがいつか起こりそうな気がしていたと言えば言える。
俺の売り掛けの支払どころではない。酒気帯び運転は50万円以下の罰金または3年以下の懲役と条文にある。罰金を払えなければ交通刑務所行きだとか。俺の売りかけさえもろくすっぽ払えていないのだから罰金どころではないかもしれない。そうならばあとはムショ行きだ。忌々しい奴の店はどうなるか・・・・
会話の中でどちらともなく通報という言葉が出た。誰かが警察に通報したんじゃないのか,と。
それは大いにあり得る話だ。
俺に限らず,色々な人に迷惑をかけ続け,恨みや怒りを買い続けている奴だったからこの悪癖を知る誰かが通報していたとしても全く不思議な話ではないのだ。
しかし,しかしだ。
話が出来過ぎてはしないか。
ここで全てを明らかにするわけにはいかないが,実はこの俺こそが明日,奴の飲酒運転を警察に通報するための準備に取りかかっていたのだ。
飲酒運転の通報など警察にとっては日常茶飯事であり,中にはガセネタもだいぶ混じっているのでぞんざいに扱われがちであり,生返事の店晒しになるものもだいぶあるらしいと聞く。
しかし,飲酒運転については有効か無効かわからないが必ず現場に所轄の警官が向かう通報の仕方があるらしい。先月俺はその方法を知り,明日それを実行する算段になっていたのだ。
そこへもってきてこの新聞報道だ。
驚くというよりも誰かに先を越されたんじゃないのか,いや,誰かの通報という行為があったにせよなかったにせよ,このタイミングでこういうことが起きるということは人知の及ばない何か大きな意思の力が働いてでもいるのだろうかという不思議な気分に覆われた。『天罰』という言葉が無意識のうちに出てきたのはそんなわけだ。
午後からの俺は知り合いの方々からかかってくるこの件についての電話の対応に忙殺された。ひどく不思議な気分でこのテキストを書き続けている。途中で中断が何度かあり,現在時刻は21:00である。
続きは明日。今日は何だかひどく疲れた。本当に疲れた。
今日は一日,あることで方々からひっきりなしに電話がかかってきていささか疲れる日だったのだがこうしてブログを書いている今の心象風景は大変奇妙なものだ。
まずは下の囲み記事をご覧願いたい。十勝毎日新聞というローカル紙、2013年4月11日付けの記事である。
酒気帯び運転容疑の男を逮捕(音更)帯広署と十勝交通機動隊は11日,道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで音更町木野公園下町,飲食業守内巧(52)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は十日午後11時50分ごろ同木野大通り東6の国道241号で酒気を帯びて乗用車を運転した疑い。 同署によると、パトロール中の同隊員が反対車線を北進する同容疑者を確認、停止を求め呼気を検査したところ基準値を超えるアルコールが検出されたという。同容疑者は容疑を認めているという。
今日の午前中、ある同級生から電話があった。昨日の同誌を見てみろという。「あなたの友達が出ているから」と彼は二度繰り返した。口調が何か日頃と違っていたのでしばらく首をひねっていたがそれが何の事なのか、少しして俺にはある勘が働いたので図書館に行ってその新聞を探し出して目に飛び込んで来たのが上記の記事である。
俺は何というか,大変奇妙な気分に襲われた。馬鹿げた話だろうが俺は先月の末あたり,この男が警官に取り囲まれてしどろもどろになっている姿を夢に見たことがあるのだ。
遅かれ早かれ,この男にはこういう場面が訪れそうな気はしていた。以前から営業中に店内で飲酒の性癖はあったし周囲が幾ら注意しても耳を貸さない奴だった。
図書館を出た俺は連絡をくれた同級生に電話してしばらく話した。
『あいつももう終わりだな。もう店は続けられないだろう』と彼は言った。
天罰だな,と無意識のうちに俺は口走っていた。いつかこういうことが起きそうな気がしていた。先に書いた夢のようなことがいつか起こりそうな気がしていたと言えば言える。
俺の売り掛けの支払どころではない。酒気帯び運転は50万円以下の罰金または3年以下の懲役と条文にある。罰金を払えなければ交通刑務所行きだとか。俺の売りかけさえもろくすっぽ払えていないのだから罰金どころではないかもしれない。そうならばあとはムショ行きだ。忌々しい奴の店はどうなるか・・・・
会話の中でどちらともなく通報という言葉が出た。誰かが警察に通報したんじゃないのか,と。
それは大いにあり得る話だ。
俺に限らず,色々な人に迷惑をかけ続け,恨みや怒りを買い続けている奴だったからこの悪癖を知る誰かが通報していたとしても全く不思議な話ではないのだ。
しかし,しかしだ。
話が出来過ぎてはしないか。
ここで全てを明らかにするわけにはいかないが,実はこの俺こそが明日,奴の飲酒運転を警察に通報するための準備に取りかかっていたのだ。
飲酒運転の通報など警察にとっては日常茶飯事であり,中にはガセネタもだいぶ混じっているのでぞんざいに扱われがちであり,生返事の店晒しになるものもだいぶあるらしいと聞く。
しかし,飲酒運転については有効か無効かわからないが必ず現場に所轄の警官が向かう通報の仕方があるらしい。先月俺はその方法を知り,明日それを実行する算段になっていたのだ。
そこへもってきてこの新聞報道だ。
驚くというよりも誰かに先を越されたんじゃないのか,いや,誰かの通報という行為があったにせよなかったにせよ,このタイミングでこういうことが起きるということは人知の及ばない何か大きな意思の力が働いてでもいるのだろうかという不思議な気分に覆われた。『天罰』という言葉が無意識のうちに出てきたのはそんなわけだ。
午後からの俺は知り合いの方々からかかってくるこの件についての電話の対応に忙殺された。ひどく不思議な気分でこのテキストを書き続けている。途中で中断が何度かあり,現在時刻は21:00である。
続きは明日。今日は何だかひどく疲れた。本当に疲れた。
不思議な感じもしますね、、、
悪運も良運も長くは続かない?のでしょう、、、
世は無常・・・つねならざる、と言いますから、、、
罰金は案外に隠し金を持ってるかもしれません、、、
自分自身に使う金は別に用意している・・・だからこそ真の悪党なのですから、、、と勝手に推察です、。
by 007 (2013-04-13 04:18)
007様、いつもコメントありがとうございます。
妙に目が冴えて寝付きの悪いHurryTuttleでございます。
にわか調べで知ったところでは、酒気帯び運転は軽度のものでも20万円くらいの罰金なのだそうです。これは奇しくも、私の売り掛けの金額とほぼ符合するのです。(現在残額16万円ほどですが)
もしも隠し金があり、そこから罰金を払い留置場から保釈されるのであれば、私の工事代金は何が何でも踏み倒す腹づもりだったことの現れなわけで、これはこれで何ともやりきれない話ではあります。
by HarryTuttle (2013-04-13 04:46)
すごい展開ですね!! 予知夢や…念力?超能力?なんかも!? 残りの負債を支払ってもらえるかが大変懸念されますがm(__)m。 何年か前の飲酒においての死亡事故以来、飲酒運転は大いに厳しくなりましたよね。記事においての世間の目も。負傷者がいないようなので、良かったです。信頼を取り戻すのは時間が掛かります。お友達とお話された通り、お店はもうダメかも知れませんね!! 本当に天罰ってあるんですね。人間の決定は信用イマイチですが、そうゆう目に見えない物の方が、何だか信用できる気分です。
by くるみ (2013-04-13 08:34)
信じられない展開ですね。
負傷者が居なかったのが何よりの救いです。
ご承知だとは思いますが、
酒気帯び運転は、罰金を払っても
軽度が13点、重度が25点の減点ですよね。
飲酒が軽度で、講習を受けたとしても、
45日は運転できません。致命的です。
守内巧(52)が当然のように免停を無視する流れは
コーラを飲むとゲップが出る事くらい
簡単に予想できると思うのですが、
それだけは絶対に止めて欲しいです。
個人的には、こういう人こそ、
ナマポを受給してひっそりと暮らして欲しいです。
何をさせても他人に
迷惑を掛けてしまう方みたいですし、
身体も不自由なようですし。
by ぴよんきち (2013-04-13 13:55)
ぴよんきち様、コメントありがとうございます。
>守内巧(52)が当然のように免停を無視する流れ
それですね。翌日あった人たちのほぼ全ての口から語られた憶測でもあります。発覚の場合は19点の減点で今回の減点が13点であったとしても欠格となり、免許は取り消しですね。
そこまでいったとしても、この男は今度は必要に迫られれば無免許運転に及ぶでしょうからとどのつまり、こういう輩は結局ムショにぶち込んで社会から隔離する以外の解決策はないと私は考えています。
by HarryTuttle (2013-04-15 01:04)
くるみ様、いつもコメントありがとうございます。
守内巧という人物にとっては酒気帯び運転で逮捕という出来事さえ罰とは感じられません。
留置場から出て来た当日か翌日あたりにしゃあしゃあと店の営業を再開し、当日は結構賑わっていたようです。信者相手に今回の出来事を面白おかしく吹聴して受けを取っていたのでしょう。
本人の性悪さもさることながら、こういうクズを面白がってもてはやす人たちが世の中には必ず一定数存在する事を私はあらためて認識しておきたいです。
by HarryTuttle (2013-04-17 02:50)