SSブログ

平穏なクリスマス [日記、雑感]

 タイトルの通りだ。
22日土曜日からこっち,俺の私生活は大変静かなもので大変好ましい。
年がら年中静かでは食い詰めてしまうので困るが,働くべきときには頑張るから休むときには休みたいと俺は考える方だ。何から何まで使用者の都合に合わせていたのではこっちの身が持たない。

 クリスマスなんか糞くらえだ!という記事を以前書いたことがあるような気がする。
ファストフード大手の某Kをはじめ、クリスマスイブというのは飲食業にとって貴重なかき入れ時なのは言うまでもない。
 そして機材というものはおしなべて,その稼働のピークに於いて壊れる。使わなければ壊れない。使うから壊れる。度を超して使えば尚更。何事によらず,そんなもんだろう。

 これから職探しをする人達に伝えておきたいのだが,人並みに楽しいクリスマスを過ごしたいと思うのなら日本調理機と中西製作所以外の厨房屋は止めておいた方が良い。そもそも,厨房屋に職を求める時点で君の人生は既に詰んでいるわけだがw
 特に修理の業務はクリスマスの夕方は突発的になんかのスケジュールが突っ込まれて家族や彼女との楽しいひとときなんぞ簡単に吹っ飛ぶ。若い人ほどその発生確率は高い。独身だったらもう観念した方が良い。彼女がいないことが職場で周知の事実である人物だったらそいつに確定だ。
 
 俺個人のことを書くと,色々な意味でツキのない人生を送ってきたと思う。
俺にとってのクリスマスとは彼女を失った日た。
 楽しいはずのその日の夕方のために段取りをしている最中にのっぴきならない依頼が入り,断り切れずに脚を突っ込み,予想外の展開にはまって手を取られる。ダメなものはダメなのだと諦めてくれれば有り難いのだが使用者は何が何でも今日のものに出来ないかと食い下がり,俺は馬鹿な上に妙に人が良いのでああでもないこうでもないで時間を費やし,予約していたレストランには平身低頭でキャンセルの連絡を入れ,答えらしいものが出たときには午後の10時ごろ、とか。

 その後には修羅場が待っていた。
 俺個人の私小説風物語をここでは書かないが、その後も色々あって彼女は俺の前から去った。決して幸福とは言えない人生を送っていると時折風の噂に聞くことがある。
 俺はというと,どう見ても幸福で平穏な人生を送っているとは言い難い。どこからどう見てもヒビだらけ,傷だらけで、たった一つ,職業人としてはまあ,一端の者にはなりおおせたと自負しても良いのではないかと思っているが,その引き換えに一生埋まることのない喪失感も背負い込んだ。

 クリスマスの夜には1人で考えることがある。
ひとかどの職業人となるためにはこれほどまでの代償を必要とするものなのか,とか、もしもあのとき依頼を断固として断り,予定通りの夜を過ごしていたら今はどんな風景の中で過ごしていたのだろうか,とか。
 考えたところで詮無い話だが。
 20数年経っても埋まらないものはある。 
タグ:クリスマス
nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 5

007

若い時分、スラブ配管の為、鉄筋に這いつくばり、積もる雪をかきわけてケーブル配管をしてると既に夕方、幸せそうなカップルが行きかう街中の商業ビル新築現場で小生は野郎供とクリスマスイブを迎えた、、、経験があります、、、

また、「そんなに仕事って忙しいの?」と不信に思われた経験もありました、、、

そんな男の仕事を理解出来ない女性にも問題がありそうですが、大事な時に自由のない仕事形態にも問題がありそうですね、、、

しかしそうした経験の蓄積で今の自分が在るのでは?と考えます、、、何かを得るには何かを失うと言いますが、既に人生折り返しの現在は・もう勘弁して欲しい・とは思いますね(^_^;)
by 007 (2012-12-26 12:32) 

くるみ

私も飲食店勤務ばかりだったので かき入れ時のX'masは 恋人がいるから休みますなんて言ったら反感を買い 次の勤務には針のむしろでしょうm(__)m 自分自身、キリスト教じゃないし、なんて言い聞かせたり(笑)。尤も近年のX'masは皆様は家庭でが多くなったのか、暇ですね。きっと仕事優先を認めてくれる物分かりの良い女性もいると思いますよ(^-^)b 私的には 仕事を蹴って来たぜ!と言われると ちょっとガッカリです(*_*)。
by くるみ (2012-12-26 21:30) 

007

男は働く宿命を背負ってますから、それを否定されると苦しいですね、、、

その状況を良い運命に換えて歩んでくれる相方が理想なんですが、、、 まあ大昔の懐かしい思い出ですね(^.^)
by 007 (2012-12-27 08:40) 

63H

俺はというと,どう見ても幸福で平穏な人生を送っているとは言い難い。どこからどう見てもヒビだらけ,傷だらけで、たった一つ,職業人としてはまあ,一端の者にはなりおおせたと自負しても良いのではないかと思っているが,その引き換えに一生埋まることのない喪失感も背負い込んだ。



私も同じです。ただ、結婚はできましたが、幸せな毎日かというと・・・
by 63H (2012-12-27 11:37) 

007

技術職は日が当らない傾向にあると思いますが、自営して感じた事、、、

1.雨露寒さ暑さをしのげる屋根付きの建物の中で、布団で眠れる有難さ。

2.夏に毎日汗ダクでも、冬に冷えた体でも、風呂に入れる有難さ。

3.サラリーマン時代に比し大幅ダウンの稼ぎでも、技術で一応飯が食え、いちいち上司の決裁無くても無限大の工夫が出来る有難さ。

4.野良イヌでも自由がある有難さ。

5.こんなオレでも相手してくれる人がいる有難さ。

などです。


by 007 (2012-12-30 04:25) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。