振り子が反対方向に向かう時

　手短に行く。

独善性に凝り固まった人は，自分の独善性故に同じ失敗を何度も繰り返すものではないだろうか。

　自己実現のための営みが，周囲の誰かに対して道義的な問題を引き起こすのであればその営みは続けられるべきではない。
　仮にその人の営みが幾らかの他人達に対して心地よいものを提供していたとしても，その一方で他の誰か達に対して迷惑や損害を与え続けるのであればその営みは改められなければならない。
　
　数日前までの連休中，しばらくぶりに若い頃読んだ本を再読した。

失楽園 上 (岩波文庫 赤 206-2)

• 作者: ミルトン
• 出版社/メーカー: 岩波書店
• 発売日: 1981/01/16
• メディア: 文庫

失楽園 下 (岩波文庫 赤 206-3)

• 作者: ミルトン
• 出版社/メーカー: 岩波書店
• 発売日: 1981/02/16
• メディア: 文庫

　大天使長であったルシファーは転じて悪魔王サタンと化すのである。

　支援する者は支援の動機が純粋であればあるほど，献身の度合いが切実であればあるほど，転じて刺々しい敵対者となる。
　
　現実の世界では，これから俺と彼の間に於いて陰惨な時間が始まるだろう。
この件についてリアルタイムな成り行きはネットを通じてこのブログで文字になることは恐らくない。状況が今より更に悪化しないうちは誰の目にも触れる可能性のあるところではこれは表沙汰にならない。当事者である数名の方を除いてその成り行きが伝えられることもない。
　それが同級生としての俺の最後の配慮だ。
というわけで俺は粛々と対峙の準備に取りかかることにする。

コメント 2

何だか、切ないお話でもありますね(;_;) 『お友達』ではなく『知人』だったとゆう事でしょうか。経緯は知り得る事は出来ませんが、解決に向かう事をお祈り致しますm(__)m さて…前回記事のコメントのコメントのコメント(笑)を失礼いたしますが、『人達』…そうです!!私は学習能力がないのです(^^;見極める力がない上に彼らは違うタイプだったように感じられます。
by くるみ (2012-09-20 01:25) 

くるみ様、いつもコメントありがとうございます。
　既に人生の折り返しを過ぎているにもかかわらず、他人のために何かをしてあげるという意識の働かない、自分の利益の事しか考えられないという人種は一定数確かにいるようです。
　人の親となっていながらでもそういう自分を変えられない者はいつか、どこかから何かの報いを受けることを私は決して理不尽だとは思わないのです。
by HarryTuttle (2012-09-25 16:42)