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某社営業の食器洗浄機に関するバカ発言を嗤う [困った業者]

 最近,棚の製作依頼があって出かけた某ビジネスホテルでの事,業務用の食器洗浄機ではトップシェアの某ペンギンマーク様がボックスタイプの食器洗浄機を更新した後だった。努力の成果というか,まあ,ご苦労様といったところだ。

 このお仕事は仲間の某設備屋さんからのご紹介だったのだがユーザー様はペンギンマークに対してえらく不満があるのだそうだ。仔細に見てみればクリーンテーブル(食器洗浄機の取り出し側に取り付けられる水切り台の一種)の有効寸法が400mmくらいしかない。つまり,洗浄機からラックを引き出した状態だとドアが閉まらない事になる。おいおい,それはないだろうと苦笑しながら眺めているとそのお客さんは次から次とホシザキの苦情を垂れ流してくれるのだがそんな話を俺にしたって仕方がないのだよ。文句があるのなら当事者同士でやってくれ。俺には関係ないよw大体,そんな不見識な業者を選んだのはあんたではないかというと大体の人は黙る事になっている。

 同行した設備屋さんは腕組みをしながら不安そうな面持ちで天井を見上げていた。既存の施設に食器洗浄機の強引な売り込みを計る厨房業者の常として,排気フードを設けていないのが気になっているのだ。業者であるホシザキに確認した方がいいのではないかと促して戻ってきた返事は熱源は全て電気であって燃焼排気は出ないのだからフードは不要との事だったそうだ。
 これには俺も設備屋さんものけぞった。凄い返答だ。この見解は記録されて良い。これがホシザキの,会社としての公式見解だとすれば本当にものすごい事だ。

 確かに電気の熱源は燃焼排気を出さないが(出るわけない)、排気フードの責務は燃焼排気の捕集ばかりではない。オイルミストなり湯気なりも排気フードで捕集されて排出されなければならないのだ。当然,食器洗浄機が運転されれば湯気は出る。
 聞けば,食器洗浄機を使うようになってから砂糖や塩が湿気って固まるようになったと言う。原因が湯気にあるのは歴然だ。もうその時点で問題ありではないか。つくづく寛大なお客だと伝えたがもちろんこれはイヤミだよw
 天井を仔細に見ると仕上がり面にわずかな凸凹がある。建築工事の際に発生したものには見えなかったから恐らくこれ迄,更新される以前の食器洗浄機から排出された湯気によって水分を含み変形した結果だろう。天井裏の断熱材が湿気を含んでグズグズになっているのは簡単に想像がつく。天井裏に電気の配線があれば湿気によってショートなどの障害が出る可能性だってある。天井仕上げ面には火災報知器の感知器が当然ついているわけでこれが誤報を出す事だってあり得る話だ。

 そんな説明を設備屋さんから受けたお客さんはそれで更にいきり立ったが後の祭り。まあ,俺が納めた洗浄機ではないのだし,何が起ころうが俺には関係ない話だが,売り込む営業に見識がないのか売らせる会社が販売実績を上げる事に無我夢中で見て見ぬふりをしているのか,なんせ、凄い構図だ。問題の発生が極小であるような設備にしておくためにはお客さんの側に機械設備の知識がなければならないというのも寒々しい話だ。
 更に言えば,厨房屋という商売が設備業者や保全業者からバカ扱いされる根拠の一端はこんなところにあるわけだが考えてみれば,排気フードの設置もせずに食器洗浄機が運転されているケースなど納入業者がホシザキであるに限らず無数にあるわけで,悲しいかな業界の標準的な見識がそのようなものだという事になる。

書き始めればきりがない,しょうもない話題のうちの一つである。
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007

H社、評判悪いですね、、、

そういえば小生の後任は積極的にH社からの製品購入を薦めていました、、、類は友呼ぶ現象でしょうか、。

まあ電気業界も随分酷い部分もありますが(^_^;)
by 007 (2012-08-08 05:12) 

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