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太っ腹なブラザー工業に感謝 [便利そうな商売道具]

 今月初め、パソコンのプリンターが憤死した。
4年前に開業したときに買ったものだ。途中一回故障があったがよく働いてくれたと思う。目下貧乏我慢物語の真っ最中なので修理代金のことをあれこれと思案し、恐る恐るブラザー工業のサポートデスクに電話をしてみた。

 なんと、無償対応してくれるとの返事だったので俺は狐につままれたような気分だった。4年使用しているのだ。保証期間はとうに切れているはずなのだがこれは一体どういうわけか。半信半疑で再確認すると本当に無償対応してくれるという。しかも、当該機の修理か同等価格の現行機との交換かのいずれかを選んでくれとのことだった。随分気前のいい選択肢をくれるものだ。おまけに当該の故障機を返送する送料はブラザーが負担してくれるとまで言う。今ではあまり聞かなくなったが出血大サービスとはこのことだ。
 大盤振る舞いの事情は定かでないが有り難いことには違いない。何しろ金がないので有り難くご厚意に甘えさせて貰うことにした。数日経って代替機が届いた。疑問の余地なく未開封の新品だ。
mfc615cltopmainl_img.jpg
 疑いもなく、MFC615という現行機だ。印字のスピードは以前のプリンターよりも速く、給紙の動作もスムーズで改良の跡が伺える。小型化されているので場所も取らず、目下いいことずくめである。

 ところで同業他社の、例えばエプソンだとかキャノンの場合は一体このケースだとどういう対応になるのだろうか。自腹を切って試してみるわけにはいかないが、タダほど安いものはないのは違いないところなので4年前、プリンターを購入するときにブラザーを選んだことは結果として良かったのだと一人勝手に納得した。
 今思い出してみると、4年前にブラザーを選んだことは必然だった。当時、インクジェットのカラー複合機でMacに対応しているメーカーは確かブラザーだけだったはずなので、他には選びようがなかったわけだ。内心、『ブラザーのプリンターなんて大丈夫なのかよ』と疑問もあったが使ってみればもっと大きなシェアを持つ他社製品に比べてどこが悪いという気もしない。

 翻って自分の業界と照らし合わせてみれば、コールセンターでの対応といい無償交換といい、これは厨房屋では絶対不可能なサポート体制だ。繰り返すがどうしてここまでして頂けるのかが不思議なほどの手厚さだ。もっともこの親切さの背景には賽の河原のごとき悲痛で過酷で理不尽な末端労働者の業務実態がうごめいているのは間違いない。そして悲しいかな、そういった業務実態だけは厨房屋も一緒である。
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水樹 一

初めまして。
複合機は故障の際の代替機が困るので今まで嫌煙していたのですが、とは言いつつも多機能な複合機の存在は気になって先日、brother製品を購入しました。
無償対応とは凄いですね(*'-')
一番良いのは壊れないことなんでしょうけれど!

by 水樹 一 (2008-06-28 05:54) 

HarryTuttle

水樹様 コメント有難うございます。
私の場合は当時、他に選択の余地がなくてブラザーでしたが、経団連会長の御手洗何とかの物言いは貧乏自営業者にとっては頭に来ることばかりで、現在、キャノンの製品は意地でも買わないことにしています。
 まあ、ブラザーの手厚いサポートぶりもシェアを獲得したいがための一時的な姿勢のような気もします。そこそこシェアが取れてくればキヤノン同様の夜郎自大ぶりに変身しそうですし、現在の良心的な対応の陰で沢山のワープア達が苦しんでいるであろう状況にはちょっと心が痛むのですが、私も目下、他人に扶助的な立場を取れるほどには裕福ではないのであります。
by HarryTuttle (2008-06-28 19:27) 

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