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恵方巻きにはいい加減うんざり来るぜ! [日記、雑感]

 一体いつの頃からかロクに思い出せないのだが、明日は2月3日の節分で、恵方巻きなるものを食べる習慣が定着しつつあるらしい。くだらん風習だ。
 
 ある種、バレンタインデーのチョコレートみたいにこの風習は出来上がったのだろう。節分てえのは豆をまくくらいしかなかったはずなんだが、まき散らした豆を片づけるのが面倒くさく、だからといって何にもしない普通の一日というのも退屈なので巻きずしを食う習慣をこしらえて商売を目論む一群がおり、これに踊らされるたわけた一般大衆が居るだけの話ではないのか。

 隠遁者のような生活を送る俺の精神が余程屈折しているのか何とも空疎なバカ騒ぎに見えて仕方がない。何でそうも「●●の日」をこしらえては特別な日にしたがるのか、普通の日の一体何が良くないというのか。こんな調子で行けばそのうち一年365日毎日何か「●●の日」で埋まってしまい、やれ今日は寿司を食う日だ、今日はそばを食う日だ、とその日その日で食う物が決められていくのじゃなかろうか。

 ネズミを食べる日だとかカラスを食べる日などというのが出来たら笑わせる。いっそのこと自分のたれたウンコを食べる日が出来たら傑作だ。日本人一般の食生活なんていうのは既にそれくらい罰当たりなものだと俺は考えている。

 おおかた、豆を食うのが貧乏臭いから何かもっと別な物、寿司を食うための理由をこじつけているのだろう。俺の住む土地では大晦日に一家で集まりにぎり寿司を食うというこれまたたわけた風習がすっかり定着しているが、要するに何か寿司を食うための口実が欲しい奴が世の中には大変多いのだと見た。そんなに寿司ばっかり食いたいか?

 恵方巻きである。
ここ数年、毎年今の時期には本当にうんざり来るのだ。
俺は昨日の昼からずっと恵方巻きを食い続けている。あれは結構ボリュームがあって一つ食べると大体一食分程度の分量に思えるが現在俺の手元にはこの恵方巻きがまだ四つもある。
今日の昼飯はまた恵方巻きだ。これで一つ減って三つになるが、今日の夜にはこれが七つくらいに増殖している可能性がある。
 自慢するわけではないが、これら恵方巻きを俺は全てタダで手に入れた。仕事先の、例えば和食メニューの店舗だとか、米飯を扱う食品工場、ここ1,2年は病院にまで蔓延しているが、修理の仕事が終わって報告を済ますと「はいご苦労様でした、これ、持って行ってください」と手渡される。

 渡す方は一つか二つなのだが受け取る方は一日に四つも五つもこの海苔巻きが溜まる。沢山あるから要りませんと断るのは先方のご厚意を足蹴にするようでなんだか申し訳ない。結果として俺の家にはこの時期、食卓テーブルには無造作に恵方巻きがいくつも放り出されているの図が出来上がるわけだ。
 近所に配ろうかとも思ったが元々近所に知人が大勢居るわけでなし、どこの家もはんこで押したように恵方巻きは買ってくるし、そう何度も立て続けに食べたくはない人が多そうだ。

 せっかく頂いた物なのだし、食べ物を粗末にするのは良くないので結局俺は律儀に毎度毎度の食事が恵方巻きとなる。これから二月五日くらいまでは毎度の食事が恵方巻きである日々が続く。大体丸四日間か・・・はあ酢の匂いを嗅いだだけで何だかやる気がなくなる。

 恵方巻きは決して高価な食べ物ではない。高くて精々五百円くらいなのだろうからお客さんも気安くぽんぽん俺のような出入り業者にくれるのだろう。そういえば七面鳥の飼育加工施設を持つ養護施設に出入りすることもあるが、クリスマス近くにローストターキーをタダで頂いたことはこの16年くらいの間に一度もない。

 


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