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年明けの雑感みたいなこと [日記、雑感]

 年が明けた。
 目下、とりあえずのところ借金取りに追われる日々ではない。
そういう意味ではおめでたい。
 しかしながら毎年そうであるように、メシの種は潤沢ではない。
そういう意味では大しておめでたくもない新年だ。
怠け者であるくせに金だけは欲しい、私はそういう奴で、これは一生変わることのない性質だ。自分の性質を変えることに傾注するほどの努力家に怠け者はいないのである。

 開業してから3年目になるが、外食とひとくくりに言っても業種は様々で、好調な業種とそうでないものはやはりある。

 大所高所からものを言うようで恐縮だが、はっきり言って官庁関係はもうダメだ。談合のチェックはうるさいし予算も絞られているし、特に学校給食なんていう分野はお先真っ暗。少子化による人口減少は社会の全てに響いてくるわけだが学校給食なんていうのは最たるものではなかろうか。業界を眺めていろいろな風聞を耳にするが、学校給食で食っている厨房屋の業績なんてひどいもんだ。

 官庁で言えば防衛省にはうま味がありそうだがここは利権がガチガチに固まっている。新参者の入り込む隙間なんてありゃしない。防衛施設局なんていうところも今はマークがきついだろうからもう大しておいしい分野ではなくなる。

 乱暴に言えば、これまで、厨房屋にとってのドル箱であった業種というのは軒並みダメなのだ。ホテルはダメ、病院もダメ、最後の小爆発が数年前の老健施設だったがどれも役所や議員のひも付きで営業経費につぶされる。特に新規の建築物件で厨房丸ごとみたいな受注形態にはもう高収益など生まれない。大体建築物件そのものが年々減少傾向でどこで下げ止まるかがわからない。

 単品販売もダメだ。小規模店舗も含めて、過剰設備が至るところにある。過剰設備ということは、厨房屋の口車に乗せられて、ないよりはあった方がいいかもしれないという程度の機材をせっせと購入するバカな客が随分いたわけだがそれももはや飽和状態だ。中古の厨房機材販売の盛況ぶりはその辺の事情を如実に物語っている。

要するに、市場規模はもう広がらない。未開のフロンティアなどこの業界にはもうないのだ。市場規模の拡大はバブルで終わった。人間、一日に3回しか飯は食わないし、家で飯を食うことはなくならない。一度に一升も飯を炊いて食うようにもならないし、外食の度に一万円づつ金を使うようにもならない。ましてや人口減少だ。いざなぎ景気を抜いて日本経済は好調なんて言ってるが、一体どこの国の話かと思うよ私は。

 あらゆることに終わりはある。どう控えめに見ても現在の日本人の食生活などというのは世界でも有数の贅沢さであり、提供する側の機械設備は十分に利便性が追求されたものなんである。終わりとはつまりそういうことだ。
 こういう事実を直視したくないバカな経営者が、一生懸命社員のケツをひっぱたき、まるでぼろ雑巾を力任せに絞るようにして商売ネタをかき集めようとするが、雑巾を絞るだけの馬力が残っているんならあんたが営業してこいよと言いたい。
 あんまり絞りまくるのでぼろ雑巾はもうちぎれそうなのだ。ちぎれてしまっては元も子もないのだ。それはもう雑巾でさえなくなってしまう。ただのゴミだ。嫌気のさした社員がどんどん退社して他の業界に移る。人材がどんどん枯渇していくのである。そんなことさえわからないくらいこの業界の経営陣はバカである。もう末期的だね。

 私なりのキーワードがある。頭にReのつく言葉に活路はある。リフォーム、リペア、リサイクル、何とか収益を得ている業者の収益源というのがこれだ。
 そういえば唯一、バカな経営者の大好きなReもあるな。リストラだが。
リストラと言えば聞こえはいいけど、要するに首切りだ。社員の追い出しだ。
以前私の勤務していた某K社あたりもそんな風だったが、社員を追い出して浮いた人件費で「今年のうちの収益は黒字だ!ハァ〜!」なんて喜んでいるようじゃ最早おしまいなんだがなw。 


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