支払督促発動

　日中の空き時間を縫って裁判所へ赴く。長期滞留の売掛金について支払督促の申し立てである。

支払督促：http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%AF%E6%89%95%E7%9D%A3%E4%BF%83

　裁判所には合計4回脚を運んだ。各種手続の説明を受けるために一回，支払督促の申立書を貰うのとその書式について説明を受けるために一回，下書きを作成してチェックを受けるために一回，今回4度目で申立は受理される。
　皮肉なもので，こういう気の重い手続に踏み切ると本業が忙しくなる。ここしばらくなかったくらい商売ネタ帳の記述が増える。見込み数字も本当に俺にこんな甲斐性があったのかと思うくらい増える。それだけの金が入ってくるのならいっそのことこの焦げ付きは損金計上して来年の確定申告でケリをつけてしまってもいいのではないかという思いとこうまで悪質な輩を野放しにしておくものかという思いが俺の内心でせめぎあい、これが大変疲れる。

　今回、こういう事になって俺はあれこれと浅知恵ながら勉強した。しないで済むならせずにおきたい勉強だが。
　会社員だった頃から通算して俺はおよそ30年この職業に携わっているが，法律を盾に債権回収するのはこれが初めてだ。しかもその相手は洟垂れ小僧の頃から知っている俺の同級生ときた。
　これが金融業ならこういう手続は日常業務であってお仕事の一環として粛々と進めていくのだろうが俺は一介の機械いじり業者でしかないので正直言って心理的な疲労感が物凄い。この決断を下すまでの葛藤だけでも充分以上に俺はくたびれた。

　しかし，モラルに期待できない人物はルールで縛ってもらうしかない。人間社会とはそういうものではないのか。俺は充分利用されたし裏切られた。



　二つ目の蓋が開いた。
我欲に凝り固まり，程度の低い虚勢を張れば張るほど，問題の核心から逃げれば逃げるほど出来事はより深刻になることをその人物は知っておくべきだ。どうせ読んでいないだろうが。

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コメント 2

時間を要するのですね。でも一歩前進。お仕事も多忙になったとゆう事で…全て良い方向に進んでるのかと(^-^)b 無知で申し訳ございませんが手続きにも金銭が発生するのでしょうか！？ 世間で大金を掛け裁判を起こしたりしますが、きっとお金じゃなく、精神的な物が先立つのでしょうね(+_+) 精神的打撃は計り知れない物がありますm(__)m 今年も後1ヶ月…すっきりして新年を迎えたいものですね(^-^ゞ
by くるみ (2012-12-01 02:52) 

　くるみ様，いつもコメントありがとうございます。
借金をするのは心理的にきついものですが，債権者の側にも相当なストレスがあることを私はこれまでの仕事で実感しています。
　ましてこれが確信犯的な相手で，法的手続に則って債権回収をするとなると勤め人の金融業でもない限り非常に心理的な負担が大きいことを今回つくづく感じます。
by HarryTuttle (2012-12-04 10:44)