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Made in ○○は国内メーカーの脅威となるか [修理屋から見た厨房機材]

またも手短に。

過日,某所にて極東地域某国製の食器洗浄機を結構仔細に見る機会を得た。
現時点ではお笑いぐさの出来だが遠からずこの製品は国内市場を席巻してもおかしくはないと俺は見た。
但しこれには一つ条件があって,輸入元や販売元で国内製品並みのサポート体制がとれればの話だ。

 これまで何度も書いたように,日本製の業務用厨房機材などというものには国際競争力は全くない。これらは国内にしか販路のない諸々だ。この点,自動車や電気製品とは全く事情が異なる。
 例えていえば,日本国の業務用厨房機材の市場というのはガラパゴス島の生態系みたいなものであって、グローバルスタンダードとは隔絶したところで独自の発展を遂げた(発展という言葉の妥当性には大いに疑問があるが)。

 こうも未熟で未完成な製品群が大手を振ってまかり通っている背景に関しては長くなり過ぎるのでここでは詳述しないが、とにかく輸入機械の品質からすれば未だにお笑いぐさの出来である。
 この落差はそのまま,現在極東地域某国で製造されている機材類との落差にも通じる。しかしこれから先が少々事情の異なるところだが,日本製品が欧米製に追いつく可能性は殆ど全くゼロだがアジア地域で製造されている激安機器は数年中に容易く日本製に追いついてくる。そしてディストリビューターにまともな戦略性があれば国内製品の市場を食い荒らしていくだろう。

 それはこれまで,輸入機械の物まね以上の事をせずに来たことと、声のでかさと安売り以外には何の努力もしてこなかった怠慢さと無知さ加減のツケともいうべきだろう。

 日本の家電製品が世界に冠たる品質だった20年ほど前,電気店に並ぶ韓国製品になど誰も鼻も引っかけなかったはずなのだが現在,我々は韓国製家電製品を何の心理的抵抗もなく購入しているではないか。家電製品でさえそうなのだ。業務用厨房機材がそうならないわけはないと俺は思っているのですよ。いい悪いは別問題としても,だ。
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