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休日の業務依頼に関した連休中の雑感 [困った業者]

 5月3日からの4連休中、出動は3日、3件の修理依頼があった。一日一件が3日あったということになる。
日頃書いてあるとおり、俺は第一に自分が生活していくためにこのお仕事をしているのであって他人の便宜を図るためというのは2番目以下の理由でしかない。よって、こちらが休日を謳っているところに依頼をねじ込んでくるお方に対してはある代償を覚悟して頂くような姿勢でもって臨むことにしている。具体的には料金の割り増し請求ということだ。安くないぞ、俺は。

 休日中の修理依頼というのはなぜだか無性に頭にくる。深く考えたことはないが反射的に血圧が上がるのがはっきりわかる。電話が鳴るだけで不愉快な気分になる。恐らくそれは本来的に俺が怠け者で面倒くさがり屋だからだ。日々の生活のために仕方なく働いているような手合いでしかないからだ。
 それでもかろうじて対人関係の問題を起こさずにいるのは、いい大人が(少なくとも戸籍年齢上は十分以上に「いい大人」だ)依頼のたんびに頭から湯気を上げるのは大人気ないという自制と、金のためだ。他の要因はない。

 とは言え、不愉快さの度合いも相手によって色々と変化するようだ。長年お世話になったエンドユーザーの方々にはあんまり露骨に不快感を表すわけにもいかない。開業以来の取引高が一定以上であればなおさらだ。俺のようなへそ曲がりに愛想笑いをさせるだけあってやはり、金の力は偉大だ。
 札幌や東京などに事業所のあるメーカーさん達の場合は、休日に遠路はるばる俺の住む田舎町にまで出向いてくること自体が大変な労務なわけでこういった方々からの依頼に対してはある種の義侠心が働くようだ。困ったときはお互い様的な心情がある。あとは金次第なのだけれど。

 腹の中で火花が飛ぶのは同じ町に住む同業者とか地元に出先のあるメーカーからの依頼である。構図は明白で、この人達は自分達の得意先から来た依頼を断ったり先延ばしにしたりができない。そうすることで自分達の評判が下がることを恐れている。だからといって自分達には発生している問題を解決する能力がない。或いは何が何でも自分達の余暇の時間だけは確保しておきたい。それで心当たりのある誰かに問題の解決を転嫁しているだけの連中だ。
 この連中の中には、ことが片づいて金の話になると休日業務の割り増し請求に対して露骨に難色を示すふざけた輩が大変多い。依頼を受けた時点で俺は今日の仕事は割り増しのチャージが発生するがそれでもいいのかと念を押すと何でもいいからとにかく頼むと切羽詰まった声を出していながら事後の精算段階になると割り増しのチャージは勘弁してくれと泣きついてくる。ふんぞり返って”余計に取るのか?”などと気色ばんで居直るバカもいる。
 どうして割り増しのチャージには応じてもらえないのかと問いただすとお客さんに請求できないからだという答えがほぼ全てである。依頼を受けた時点で割り増しの告知をしているのかと更に問いただすと殆どはしていない。
 ”告知をしていない’という言い回しは実は正しくない。実情は’できない’と言うべきだろう。きゃつらは確信犯なのだ。何となれば、得意先からきた休日の修理依頼に対して『今日の修理は、解決の如何に関わらず割り増しの請求が発生しますがそれでも良いですか?』と告知すれば『折角お前の所からモノを買ってやったのにその対応は何だ!』という別の面倒な反応が飛び出してくるからだ。
 大体、モノを売り込むに当たってこの連中は『修理の対応は万全です、いつでもすぐにすっ飛んできますよ』という無責任な安請け合いをいつもしているのだ。しかしその口舌は必ずしも『自分には障害を解決する能力と準備がある』ことを表していない。真実は『問題が発生したら解決を転嫁する誰かの心当たりはあるよ』という程度のことでしかない。ましてや休日や早朝、深夜の労務に関しては割り増し請求があるなどとは150%くらい事前の告知などできていない。そんな話をすればバイヤーはそっぽを向いて自分は切り捨てられ、販売機会を失ってしまうのではないかと恐れているので口が裂けてもそれは言えない。
 要するに何のことはなく、無責任な大風呂敷を広げておきながらいざ面倒ごとが起きると自分達の私生活上の都合だけは確保しておきたいので誰か(たとえば俺のような生業の人物)に責任転嫁を目論み、なおかつ金銭上の面倒ごとからも逃げたいので泣き落としやら居直りやらでことを済ませたい性根の腐った連中がこいつらなのだ。

 割り増しが嫌なら最初から貴様らが処理していれば良かったではないかと切り返すと来客があったから動きがとれなかっただとか遠出をしていたので対応できなかっただとかいった、くだらない個人的な生活模様をグダグダと語り出してきりがない。俺が不毛な時間を過ごすことに嫌気がさして割り増しのチャージを諦めることを狙っているどこまでも狡猾な奴らだ。

 しかしこの連中はわかっていない。本当に頭の悪い奴らなのである。10数年前とは状況が違う。今や中古市場もあるし修理専業の自営業者も地方都市には散在するようになった。しかもこの業界は先達からの聞き覚えとマニュアルの丸暗記だけで応用の利かないサービスマンしか輩出できていない。人材の質は明らかに劣化している。何よりも俺自身が手の空かないときに話を振る同業者を捜している程で修繕の業務は目下、売り手市場なのだ。納入業者であることで相手構わずふんぞり返っていられる時代などとうに終わっていることに彼らは気付いていない。

 よって、こういう手合いへの対処法はただ一つ、一度は引っかかってやってもいいが2度目はないということだ。得意先には割り増しの交渉をちゃんとやれ。出来ないのなら自分で修理に走れ。それもできなければ不評を買うことを覚悟でばっくれるのも一つの対応かもなw
 
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