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訃報が届く [日記、雑感]

 しばらくぶりの再開をこういう記事で始めるのは気が重いが何か書かずにはいられないのも俺の実相だ。

 その人物と在籍の時期は重なっていないのだが,俺の元の勤務先の社員が昨日の業務中、修理先の現場で感電事故により落命した。

 昨日俺の生息地は絵に描いたような猛暑で,俺は何件か重なった冷凍機の修理がなかなかはかどらずに苛立ちながら汗だくで圧力ゲージを睨みつけている最中,後任の営業所長からの電話でそのことを告げられた。

 日付が変わる少し前迄,営業所長と話し込み,こうして帰宅してからキーボードを叩き始めたが,どうも色々な感情が入り乱れで頭の中がうまく整理できずにいる。
 俺はその人物と昨年の秋,スチームコンベクションオーブンの講習会で一緒になった。俺の隣のテーブルに彼はついていたのだった。
 彼の元の勤務先は大手海外メーカーの現地法人で、俺も随分馴染み深い。
親子程も歳の離れた若いサービスマンだったが快活な男で,転職したての意気込みが良く伝わってきて以前の自分を思い出したりもした。
 講習会の休憩時間中に喫煙所で「この会社は柄は悪いし人使いも荒いから大変だぞう」などと冗談混じりに軽口を俺は叩いたのだが,今となっては笑えない冗談だ。笑えるわけがない。

 事故の詳細はよくわかっておらず,断片的なことしか把握できていないが、食器洗浄機の修理先でのこと,分電盤の扉が充分に開かない中で上体をこじ入れるような姿勢での作業中とのことらしい。
 
 こういう事故,ましてや死亡事故となると労働基準監督署のみならず警察迄もが出動する事態となる。彼の亡骸は明日,司法解剖され週明けの月曜日に俺は後任の所長とともに札幌迄お通夜に出かけることにしている。
後任の営業所長にとってはここに転勤してくる数ヶ月前迄の同僚であった男の訃報なので動揺を隠し切れない。

 それで俺はというと身体は疲れ切っているのに何か,言い表しようのない感覚が煮えたぎっているようで目は冴えている。
(言い表しようのない感覚)には勿論、残念だ、とか、悲しいといった感情が含まれているがそれと同じかそれ以上くらいに疲労感や無力感、怒りや苛立ちがある。

 色々書き始めると長くなり過ぎるのでそれは追々機会を見て俺の考えを表明していくとしてここでは結論とか展望みたいなことを書き留めておこう。

 彼はある意味殺されたのだと俺は確信している。

 そして外食産業とか厨房屋という業界は、こういう犠牲を生み出してさえそこからは何も学ぼうとも顧みようともしないだろう。相変わらず他人任せのご都合主義、その場しのぎのお為ごかしを今まで通り繰り返し、若い修理屋を見識を持った技術者として育成しようとはぜずに何でも言いなりになる奴隷や家畜みたいな便利屋として使い潰し、消費しては捨て去ることをこれから先も繰り返す。俺はこれを断言してもいい。俺の怒りや苛立ちとはその確信の深さ、救いの見えない暗さに根差している。
タグ:感電事故
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コメント 4

くるみ

お久し振りです。 最近、知人がなくなったのですが 病死とゆうか老衰とゆうか…。必ずいつかは迎える『死』ですが、不慮の事故等は やりきれない思いが残りますね…。会社の犠牲になるのは切な過ぎます。
by くるみ (2015-08-02 01:46) 

HarryTuttle

 くるみ様、お久しぶりです。
(会社の犠牲)とばかりも言い切れないところはありそうに私は日頃考えています。それがないとも思いませんが。
 何が何でも今すぐ動かせみたいな使用者の強圧的な姿勢や受け付けたオンコールをなるべく無難に早く終わらせてほしい雇い主の会社、仕事に追われて精神の余裕や警戒心を失う修理担当者、それぞれ問題はあります。
by HarryTuttle (2015-08-03 12:18) 

某メーカー現地社員

こんばんは。

彼とは一緒に仕事したことがあります。
残念な事故です。

使用者、店舗、施設管理の人間に一言言いたいです。
電盤の前に物を置くなバカ!
物ならまだしも棚とか置くな!!

彼の冥福を祈るばかりです。
by 某メーカー現地社員 (2015-08-05 20:08) 

知人①

彼とは良く現場同行していた下請けの者です。
7月中には4件程同行していました。
短時間で終わるので、同じ現場で同じ時間に自分は冷機器、彼は熱機器という具合です。
今回の事故の件、電源直結式のコンベア式食器洗浄機の絶縁が少し悪いとの、現場施設からの依頼で点検訪問した様です。
インバータや基板が内蔵された機器を200Vメガテスターで計測し、針が振れたとの事・・・ブレーカは落ちない模様。
後のメーカー検査ではそのテスターの振れは正常の範囲内であるとの判断でした。
事故の現場は幅が約500mmの通路の途中にあり、配電盤のドアを開けると更に狭くなる状態、3相200V動力主幹は300A仕様のサーキットブレーカ、ずらっと並んだ子漏電ブレーカには何の機器かの表示も無いとの事で彼はどれが食器洗浄機のブレーカーなのか探してる最中に、主幹の金属プレートに汗で濡れてた左肩が触れ、電流が右ひざに抜けた様です。
主幹をOFFにし、救助されるまで2時間ほどかかったとの事です。
彼の不注意といえばそれまでですが、現場の設計も悪い、ブレーカの表示も無い、施設作業員の知識不足も重なってこの様な事故に結び付いたのだと、自分はまず現場に腹が立ちます。
残された奥さん、2歳の女の子、生後4か月の女の子の事を思うと、お通夜では自分号泣しました。悔しいです。

by 知人① (2015-08-08 00:53) 

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