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ガス漏れ検知液Big Bluに注目 [便利そうな商売道具]

 冷機器の修理をする以上,冷媒漏れの修理と無縁でいられるわけはない。
というか、冷媒管の修理が出来ずに冷機器の修理が出来ます,とは言わないものだ。

 とまあそれはさておき,冷媒漏れの検知方法は大体4つくらいを思いつくが唯一絶対の手段は今のところない。石鹸水をかけて泡の発生を目視することでガス漏れを調べるのは俺が駆け出しだった頃からあるやり方で一番手っ取り早いのだが,同時に一番不確実で精度の低いやり方でもあった。

 ガス漏れの検知液は色々なものが市販されているが、冷媒管修理に使うには役不足の商品が殆どだ。

AZ ガス漏れ探知剤400ml AZ001 [HTRC2.1]

AZ ガス漏れ探知剤400ml AZ001 [HTRC2.1]

  • 出版社/メーカー: AZ(エーゼット)
  • メディア: Automotive


 LPGなり都市ガスなり,ガスはガスでもそういう類いの配管をいじる人にとっては重宝するし俺も使うが冷媒管となると事情が変わる。
 大体は粘性が低く、検査箇所から流れ落ちてしまうので,スローリークを感知できない。発生する泡が大変小さいので目視が困難な場合が多い。何といっても冷媒管で使うにあたって蒸発温度の高いエアコンでならまだ使用に耐えるのかもしれないが,冷凍庫のように低圧側の配管表面温度が-10℃以下にもなるような箇所だと泡の生成以前に検知液が凍ってしまうのが最大の弱点で、俺は長いこと,この方法は簡単で便利だが使用できる条件は限定されるという認識でいた。

 リリースされたのがいつ頃かはわからないが,2年くらい前から俺の周辺の仕事仲間の中ではBig Blu(ビッグブルーと呼ぶ。IBMとは無関係)というガス漏れ検知液を携行する人が増え始めてきた。人によっては電極感知式のリークディテクターの出番がめっきり減ってしまったのだそうだ。



 輸入元はアサダで、今やすっかり冷媒管関連機材の商事会社になってしまった感がある。これも時代の流れか。

アサダのHP:http://www.asada.co.jp/seihin/reito/6_01.html#02

ビッグブルーの出番は結構多い。
実際に使ってみて良さを実感する場面は晴天時で風の強い屋外での作業だ。蛍光剤を用いた漏れの検知はかんかん照りだと目視が大変困難だし,風が強い場所だと電気式のリークディテクタ—だと漏れた冷媒が飛散して捉え切れない。
 上に書いた条件以外でも,電気式で検知できない漏れがビッグブルーだと判別できたケースも一度ならずある。ガス漏れ検知の方法にオールマイティはなく,場面や状況によっての使い分けは勿論必要ではあるが、この検知液はかなり広範囲に使える。

 使用状の注意点としては使用後は必ずきれいに拭き取っておく習慣付けをすることで、石鹸液にしては随分年度や光沢があるのでこの検知液の使用後,別のサービスマンが冷凍機油と見間違えてガス漏れと誤診する可能性がある。
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63H

これ私も使ってます。
私の場合は空調メインなんですが、
冬場のサクション側は0度を下回ることがあったりしますから。

あと、電気式のやつは主流になりつつある
赤外線方式が大変お勧めです。
http://www.monotaro.com/g/00364376/

知っていたらごめんなさい。
by 63H (2014-12-12 08:58) 

HarryTuttle

63H様,コメントありがとうございます。
実は昨年,電気式のリークテスターを買い直したばかりでこちらにしておけば良かったかと後悔しています。
 
 赤外線方式は周囲にまだ使っている人がいないので大変興味があります。
問題は私の懐具合ですね。
by HarryTuttle (2014-12-12 09:57) 

007

H社Sマン時代は、ガス漏れ探査は主要修理事項でした、、、
仰るとおり、これには今までバッチリ、スッキリ判明する道具などは無く、大いに難儀した事を思い出しました、、、
最近ではなかなか良さそうなモノが出て来て大変ケッコウなことです。。。
by 007 (2014-12-14 06:03) 

HarryTuttle

007様,コメントありがとうございます。
私も同じく,その業歴がありますが本当に難儀なことでしたね。
今から二昔以上も前のことで,当時は電気式のリークテスターは20万円以上もする高級品であり,当然ながらサービスマンの一人一人に持たせてもらえるようなものではありませんでしたから本当に時代は変わったのですね。いつの間にか。
by HarryTuttle (2014-12-14 16:45) 

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