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弁護士より受任通知が届く [同級生の再起にまつわる話]

 終わりそうで終わらないこのカテゴリーだが大枠の中では終盤だ。
先々何か書く事があるかもしれないがそれは既に現在進行形の出来事ではないだろうと思う。大きな流れとしてはここで書くトピックは一つの区切りと見ていいかもしれない。

 タイトルの通り、今日の昼、俺は配管工事の現場から帰宅すると郵便受けに法律事務所からの受任通知が届いていた。
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 債務整理がどのようなものかはまだ明らかではない。任意整理、個人再生、自己破産のいずれであるかは本日段階ではまだ明らかではないということだ。

 8月末に閉店し、9月の今日、弁護士からの受任通知が来るというのはどういう事か。
過去記事を振り返ってみる。

(記事名)悪徳店主にご用心(3)
URL:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2013-08--12
(引用)「突然では御座いますが、病気治療のため8月末までの営業となりました。つきましてわ、継続して頂く居ぬき即営業可 125万円位でお売りいたしと思います。店舗改装1年10ヶ月 ご希望の方是非連絡お待ちしています。20年間ありがとう御座いました 0155-67-1148 2階宴会出来ます、料理2000円より6品付き
 
 病気療養のためなどと抜かしているが実のところは借金がかさんでケツに火がついていたのだ。金が続かなくてやって行けないと言うと決まりが悪いので健康問題に原因をすり替えているに過ぎない。
 俺はこの見方に確信がある。何故かというと一昨年の今頃、今の二つ前の店舗を畳む時にも同じような口上を述べ立てていたからだ。

 更に言えば守内巧は今年の初め、裁判所での調停の後俺に自分の店が同級生の来訪で大にぎわいして儲かっているなどと自慢たらたらだったのだ。
(記事名)クズ人間の思考回路に卒倒した話
記事URL:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2013-04-11

 もう一つ書いておく事がある。
 今年4月の飲酒運転による逮捕の結果、守内巧は書類送検されたのだがさすがに前科持ちには世の中は甘くない。起訴猶予は得られずに有罪判決が下り、罰金刑が確定した。
 今月初めに耳にした風聞によると守内巧はそこら辺中から借金をしまくって罰金50万円を納付したとの事だ。貸した側にその金が戻ってくる事がないのは間違いないわけだが、今なおこの男に金を貸す人が存在するという事実に俺はこの世間がまだまだ寛容さを持ち続けている事を実感する。

 刑事処分としては罰金刑が確定したわけだが行政処分はおそらく25点の減点で2年間の欠格となる。田舎町での自営業者にとっては致命的だ。

 要するに、あらゆる意味でこの男は8月頃には人生、詰んでいた。
閉店の理由が健康問題などというのは見栄であり、虚勢である。仮に健康であったにしても守内巧は店の経営を続ける事などできない状況にあった。
 破滅する奴というのはこのようにして、ケツに火がついた状況をひた隠しにして最後の最後まで粋がりたがるものだというごくありきたりなサンプルであり、陳腐と言えばまあ陳腐ではある。
 
 ここで俺は、この一件の当事者であるある方の言っていた事を思い出す。服役も、自殺も、この男にとってそれは救済であり開放ではないのかというもので、俺は大いに考えさせられた。
 その一方で、守内巧のような最高度に愚劣な男は既に開き直った人生を前提に生きているのであって前科が増えようが自己破産しようがとにかく目先の実利さえ貪れるのであればそれで充足しているのだと指摘される方もおられる。
 生産的でもなんでもないが、どちらの見方も一理あるな、という気はする。

 俺自身の売掛残については弁護士宛に連絡を入れておく事にするが、最早俺の内部には怒りも達成感もない。ただ虚無感だけが充満している。先に書いた守内巧の心象風景についても今や配慮などしてやるつもりも毛頭ないのだが、それはある種の謎としてこれから先も俺の中で燻り続けるのだろう。
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くるみ。

過去に身近で自己破産した人を2人見ましたが…どちらもそれが勲章と言うか自慢気でした!? そうゆう人達は自分の中では『勝ち組』なのでしょう(--;) 他人を騙し生きてる人は 騙し取った金額が自分の価値を表すと思っていそうです。働いて得た金額ではなく。その方は飲食店経営者だったとゆう事で、お客様の喜ぶ顔が嬉しいのではなく いかにぼったかが生き甲斐なのでしょう。悲しい事にそうゆう人は多いですよね(+_+)。だからこそ そうではない人が輝くのですが(^-^)b。
by くるみ。 (2013-09-22 02:24) 

HarryTuttle

くるみ様,いつもコメント有り難うございます。
 自己破産という法制度それ自体は個人のセーフティネットとして優れていると思いますが,いつの世にも制度を悪用する輩は一定割合で必ず存在するわけですね。
 債権者側からすれば損害を蒙っているわけで,自分は合法的とは言え踏み倒しを行ったのだという後ろ暗さを抱えながらその後の人生を生きていく,というのが大事なところだと思うのですが,何か勝負に勝ちでもしたかのように考えているのだとすれば救いようがありません。
 世の中の病理は確実に進行しているように考える昨今です。
by HarryTuttle (2013-09-29 13:34) 

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