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ロボクープからBLIXERへ [修理屋から見た厨房機材]

 ロボクープと言えばカッターミキサーの代名詞みたいなブランドで、キッチンが一つあれば結構な確率で一台ある機材だ。

 ロボクープのことは以前ひとつ記事を書いたことがある。
フードプロセッサー(カッターミキサー)の選定 URL:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2009-05-15

 文中でBLIXER(ブリクサー)という製品のことを少し書いたが,ここではもう少し掘り下げて書いてみたい。
 ブリクサーとは一般的なフードプロセッサーに幾つかの追加機能があるものだ。
(1)容器にスクレーパーがついていて運転中に遠心力で外周部に盛り上がった食材を掻き落とす。
(2)容器蓋に穴が空いていて運転中に液状の追加物を入れてミキシングできる。

 文字にしてしまうと格別何ということもない機能に読めるだろうが使ってみると大違いらしい。


 輸入元のURL:http://www.fmi.co.jp/products/blixer/3d.html

発売以来,ボウルの容量3ℓとか5ℓの場合,ロボクープではなくこちらが選定されるケースが増えた。

 競合他社であるクイジナートにはない製品なので,ロボクープ社としてはちょっとしたイメージアップに繋がっているのではないだろうか。
 
 ここから先は修理屋としての都合をちょっと書く。
 ブリクサーはロボクープを基本形としてミキシングボウルや蓋の形状に工夫を加えたものであるように見えるが実はそうではない。全く別の製品であり,パーツの互換性は殆どない。
 決定的に異なるのはモーターで,軸受けの劣化によるベアリング交換がロボクープは可能だがブリクサーは不可能である。ブリクサーに使われているモーターは分解できない構造のもので,障害の発生時にはモーターをそっくり交換しなければならない。ベアリングはおろか,冷却用の羽根さえ補修パーツとしては存在しない。
 購入にあたっては,ここを事前に認識しておいた方が良い。フードプロセッサーの運用期間を仮に8年位と考えた場合,その間にかなり高い確率で軸受けの劣化による騒音発生は起こるからだ。

(追記)この記事を書いている最中に輸入元(株)エフ・エム・アイ様から修理依頼のご連絡があり、偶然だが妙な気分である。俺にとってはここは開業以来お世話になり続けている大変有り難いクライアントなのですよ。
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