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ビット交換式ドライバーの使用感 [含蓄まがいの無用な知識]

TONE(前田金属工業)のビットドライバーセットRDS32を買い込んでから大体10ヶ月くらいが経った。当初考えていたよりも出番が多く、これから先は更に費用頻度が上がりそうなのであれこれと使用感の事を書いておきたくなった。
元記事:ラチェット式のビットドライバーRDS32
URL:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2012-03-19

RDS32とはこんなセットである。
cocoterrace_rds32.jpg

 購入の動機は二つあり、俺は手首に爆弾を持つ身の上なので腱鞘炎を起こした時には手首を大きく返す挙動に問題が出る。通常のドライバーでは作業製が低下するのでその打開策として、というのが一点目。もう一点は近年、トルクスねじやポジドライブといった形状に接する機会が増えてきてそれぞれドライバーを揃えていたのでは道具箱が窮屈になってしまうからだ。

 ここで俺の、乗り込み用の道具箱の中に入っているドライバーを開陳してみよう。

1:精密ドライバー 2mm,4mmの−、 3mmの+
2:+ドライバー *50mmのNo.1か2 安物のウッドグリップ製であまり使い勝手は良くない。
        *80mm No.1の貫通ドライバー
        *100mm No.2の貫通ドライバー これがもっとも使用頻度が高い。
        *200mm No.2
3:−ドライバー *50mm No4 上と同じくベッセルのウッドグリップ
        *80mm No.3の貫通ドライバー
        *100mm No.4の貫通ドライバー
        *140mm No.5の貫通ドライバー
4:ボックスドライバー  7mm,8mm,10mm
5:板ラチェット式のドライバー 15mmのビット交換式

ドライバーだけで有に10本以上になる。しかもここには今や俺の作業には欠かせないアイテムとなったFacom R2 nanoが含まれていない。
600x450-2010060400002.jpg


 トルクス用のドライバーは10年以上前に必要に迫られて俺にとって物凄く高価なKTCのセット品を買ったが今は毎度持ち出すのが面倒臭いので全部R2 nanoで済ましている。
 六角穴のセットスクリューなりキャップスクリューについても六角レンチではなくR2 nanoで用を足している。
 そうなってくると出来るところはなるべくR2 nanoで済ませる割合が増えてくる。単体のドライバー群は補助的な位置づけへと徐々に代わってきつつあるのが俺の実情だ。
 とはいえR2 nanoのドライバーグリップはこの手のセット品にしては大変使い易いにしても如何せん小さく,力をかける箇所や狭い場所では役不足なので、ここでRDS32の利用価値がクローズアップされてくる。

RDS32のシャンクは中間部に細かいローレットがきってあり,仮締めや緩める作業の終わりなど低トルクでの作業時にはシャンクを直接回す作業が可能なのでこの作業は早い。
 シャンク交換可能なビットドライバーの難点は,シャンク自体が太いので剛性が高すぎ,堅いビスを緩めるときに強い力で押し付けてシャンクのしなりを利用する使い方が出来ないことでここはビットの選定で工夫するしかない。
 TONEのセットで元々ついてくるビット類は丁寧にメッキされており,ベッセルあたりの造りと比べると総体に良い。加えて加工精度もなかなかだが、しばらく前,試しに買ったドイツ製のWeraのビットを取付けてみてその喰いつきの良さにたまげた。シャンクのしなりを利用できないマイナス面を充分に補えると思う。

 いずれ俺の道具鞄からは単体のドライバー類はサブのツールバッグに引っ越しそうな見通しである。ビットがなめてくればドライバー一本を買い替えるのではなくビットだけの買い物をすれば良いという金銭的なメリットもある。因にWeraのダイヤモンドコーティングされたビットは一個200円くらいで買える。単体で同じビットのついたWeraのドライバーを買おうとすれば恐らく二千円は下らない。

 グリップ側について言えば,シャンク交換可能でグリップエンドには六つまで収納できるビットホルダーがついているから普段良く使うビットをここにおさめておくと作業性が上がる。但しスタビー用のグリップは全長が短いのでついていない。
 探せば他社にもあるのだろうが,ビットホルダー付きでシャンク交換可能,ギヤの山数45というのはかなりいいスペックで(大体は山数24とか36くらいだ)かなり使える。
 そうなると必然的にグリップは重く大きくなるので、手の小さい方にとっては余り使い勝手の良くないドライバーではあるのだが俺にとってはどうにか許容範囲で,半ば付き合いで渋々買い込んだセットだったが今になってみるとわりかしいい買い物だったのではないかと考えが変わり始めている。       
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コメント 3

007

道具の選定や定期的な見直しは、現場仕事の快適さと確実さと満足感を得る為に重要な行為です、、、

インパクト然り、ドライバー然り、、、用事が無くても時々ホームセンターをのぞいています、、、

今の関心事は小型のリングスリーブ用圧着ペンチと小型の充電インパクトドライバーです。
by 007 (2012-11-28 16:22) 

HarryTuttle

007様、いつもコメントありがとうございます。
ハンドプレスは最近になって色々いいものがリリースされているようですね。

 私は小型、中型用のリングスリーブ用ハンドプレスを常用していますが当時はそれしか見当たらなかったという事情があります。
 修理屋としては絶縁閉端子を多用するのでこれ用の小型版となるとリングスリーブ用よりもちょっと値が張るようです。

 近いうちにハンドプレスについて記事を一つ書いてみようと思いますのでよろしく。
by HarryTuttle (2012-12-02 12:08) 

ぴよんきち。

僕にとってビットはサブツールですねえ。
いや、自転車やバイクに乗ってますんで、なんとなく。
夕暮れでビットを落としたりとか、何となく辛い目にあったので。

ところで、ベッセルのこの貫通ドライバーシリーズは、
http://item.rakuten.co.jp/prettyw/1317924/
個人的には無茶苦茶このみです。
いや、他に人が好むかどうか、良く解りませんが。
by ぴよんきち。 (2012-12-14 03:21) 

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