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読書の日 [日記、雑感]

 仕事とは関係ない話を書く。

 字を読んだり書いたりすることは嫌いではない。口に出して言うよりも好きだ。だから本は結構良く読む方だと思う。若い頃ほどの読書量はもうないが,幸い今のところ老眼の気はないので夜と言わず昼と言わず何かしらの字は読んでいる。

 昨日,俺はどさ回りの仕事で帰りが遅くなり,今日の午前中は溜まっていた市内の修理を片付けてから午後はオフタイムを決め込んで昼寝と読書に当てた。実は一昨日,寝床で本を読んでいて気がついたら朝の5時頃になっており,昨日は一日寝不足気味で仕事をせねばならず大変辛かった。

 朝の5時頃まで夢中になって読んでいた本とはこれだ。
 
戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

  • 作者: 孫崎 享
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2012/07/24
  • メディア: 単行本


 これは凄い本だ。俺は自分が社会問題や歴史認識について特に熱心な方だとは思っていないが、しばらくぶりに我を忘れて没頭した。こんな本を書いたらこの人は冤罪事件をでっち上げられて刑務所に放り込まれたり動機不明の自殺死体となって発見されたりするのではなかろうかと心配したくなる内容だ。
 この20年の苦しい日々の本当の原因とは何なのか,さんざっぱら働かされて年がら年中クタクタでありながら社会全体がどんどん貧しくなっていく一方なのは何故なのか,その仕掛けはいつ頃,どんな風にして施されたものなのか,戦争に負けた国の辿る運命とはどういうものなのか,そんなことに思いを巡らせた。
 繰り返すが,本当に凄い本だ。

 夏期休暇の入り口なので本日、かなり緩み気味だがおとついと本日の2回で俺は本書を読了した。
夏の真っ最中にこんな本を読むと頭の中が尚更熱くなるので読了後,脳味噌をクールダウンさせるために夏の定番レコードを引っ張り出してくる。



 何とかの一つ覚えのごとく、毎年真夏になるとこれを聴く生活を俺は飽きもせずにもう30年以上続けている。音楽を聴いているうちに気持ち良くなって居眠りをする,これが俺にとって人生最高の幸福な時間である。
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くるみ

読書…私も好きです。ただしジャンルは違うように思いますが、その本は興味深く、探して読んでみたいと思います!!何かしらの疑問の解消の道標になりそうで(^^ゞ 世間ではお盆休みなのですね!?あまり影響のない世界で生存しているので(^^;ゆっくり出来ると良いですね(^o^ゞ
by くるみ (2012-08-12 15:48) 

HarryTuttle

くるみ様,コメント有り難うございます。
 若い頃から,私は政治や社会について自分の意見を表明することを避け続けてきました。もっぱら自分の生業とする仕事や個人的な趣味のことにのみ意識を傾けてきましたが,人生の折り返しを過ぎて周辺を見回してみるとそれは正しくなかったと反省しています。
 バブル崩壊以降のこの20年は日本全体が大きく暗転して未だにその状況は変わらず,しかもかなりの理不尽さを含んでいると今の私は考えるようになりました。
 個人として自立すること,自分の頭で考え,自分の言葉で語ること,自分で決断して自分で責任を取ることをこの国の国民は私を含めて余りにも長くさぼり続けてきた,その代償が今の状況なのだと思えています。
by HarryTuttle (2012-08-15 11:37) 

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