ワイルドで行こう [日記、雑感]
某リゾート施設にて改修工事である。
世の中は出口の見えないトンネルよろしく慢性的な不景気だが数少ないながらも調子のいい客先はある。
しばらく休んでいた施設を再開させることになり，料飲のセクションはこれに伴って改修工事となったので本日は撤去工事だ。久しぶりの馬力勝負で俺も気合いが入る。
ピンぼけ画像で格好悪いが食器洗浄機の撤去風景。左手に見えているのはHOBART AM-14Cで熱源は蒸気である。20年落ちだが休眠期間が長かったのでコンディションは悪くなさそうだ。
施設自体の蒸気ボイラーがお陀仏になり，先の運用見通しが立たないため今回残念ながら廃却処分となる。加熱機能を電気式に改造した上で中古品として売っても充分商品価値はあると思うがこれは俺の独りよがりであって，現実にそんな改造を施したところで購買者と折り合いのつく金額には恐らくならない。俺としては『安いから買う』という商品であって欲しくないのだな，ホバートというブランドは。
そんなわけでこの機体は残念ながらマージンを残しつつも廃却処分となる。一緒に工事に入った設備屋さんは『家に持って帰って自宅で使う？』と冗談を飛ばした。
今回の撤去工事は長尺の特注製作，現場溶接で一体化という機材が数点あったので今年始めに日立工機の展示会で買い込んだチップソーが大活躍した。
元記事名：日立工機の展示会
元記事URL:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2012-02-02
全長３メートル余りのコールドテーブルを輪切りにした画像を乗せたかったがひどくぶれまくった画像なので廃棄してしまった。まあ，俺は労務のために出かけているのだから、写真など撮っている暇が暇があったら仕事をとっとと進めた方が良い。
しかし，切断作業に於いてチップソーがこんなに大活躍するとは思わなかった。
メーカーの説明では切断可能なステンレス板の厚みは1.2mmまでとなっていた。それ以上については，という俺の問いかけには苦笑いしながら『まあ，それは自己責任で・・・』と日立工機の営業さんは受け流していたが今回，1ランク上の1.5mmは軽々とぶった切ることを確認した。
現場溶接の長尺特注機材と言えば今回工事のメインイベントは5連の中華レンジ解体作業であった。藤村製作所のブラストバーナー5基を仕込んだおっそろしくでかい中華レンジで全長約5メートル，重量は恐らく1トン近くあったのではないか。
解体後の光景である。錆びまくりの箱三つが本体部分でこれらを連結した上に一体化されたトップが乗っかる構造だ。
1トン近くにもなんなんとする目方の主な要因は耐火煉瓦にある。自然燃焼式のバーナーとは違い発熱量が物凄いので通常の造作だと輻射熱で中華レンジの筐体がいかれてしまう。このため，ブラストバーナーを仕込んだ中華レンジはバーナーを取り囲むように耐火煉瓦を詰めて隙間に砂を流し込む。解体後はちょっとした焼き物の炉が作れるくらいの耐火煉瓦とバケツ8杯分くらいの砂が出てきた。
解体工事と言えばお約束がこれ
一緒に工事に入った設備屋さんが数日前に俺と同じ機種を買い込んで本日が初登板となった。以前はマキタの製品を使っていたそうだがやはり日立製はモーターの踏ん張り具合が一枚上手，というのが彼の使用感だ。
撤去工事というのは毎度何とも荒々しい雰囲気の漂う現場で、俺の気分も修理の時とは違ってワイルドになりがちだがある種の爽快感はあるな。
http://youtu.be/QoAiVXpJrMY
歳がバレるなw
世の中は出口の見えないトンネルよろしく慢性的な不景気だが数少ないながらも調子のいい客先はある。
しばらく休んでいた施設を再開させることになり，料飲のセクションはこれに伴って改修工事となったので本日は撤去工事だ。久しぶりの馬力勝負で俺も気合いが入る。
ピンぼけ画像で格好悪いが食器洗浄機の撤去風景。左手に見えているのはHOBART AM-14Cで熱源は蒸気である。20年落ちだが休眠期間が長かったのでコンディションは悪くなさそうだ。
施設自体の蒸気ボイラーがお陀仏になり，先の運用見通しが立たないため今回残念ながら廃却処分となる。加熱機能を電気式に改造した上で中古品として売っても充分商品価値はあると思うがこれは俺の独りよがりであって，現実にそんな改造を施したところで購買者と折り合いのつく金額には恐らくならない。俺としては『安いから買う』という商品であって欲しくないのだな，ホバートというブランドは。
そんなわけでこの機体は残念ながらマージンを残しつつも廃却処分となる。一緒に工事に入った設備屋さんは『家に持って帰って自宅で使う？』と冗談を飛ばした。
今回の撤去工事は長尺の特注製作，現場溶接で一体化という機材が数点あったので今年始めに日立工機の展示会で買い込んだチップソーが大活躍した。
元記事名：日立工機の展示会
元記事URL:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2012-02-02
全長３メートル余りのコールドテーブルを輪切りにした画像を乗せたかったがひどくぶれまくった画像なので廃棄してしまった。まあ，俺は労務のために出かけているのだから、写真など撮っている暇が暇があったら仕事をとっとと進めた方が良い。
しかし，切断作業に於いてチップソーがこんなに大活躍するとは思わなかった。
メーカーの説明では切断可能なステンレス板の厚みは1.2mmまでとなっていた。それ以上については，という俺の問いかけには苦笑いしながら『まあ，それは自己責任で・・・』と日立工機の営業さんは受け流していたが今回，1ランク上の1.5mmは軽々とぶった切ることを確認した。
- 出版社/メーカー: 日立工機
- メディア: エレクトロニクス
現場溶接の長尺特注機材と言えば今回工事のメインイベントは5連の中華レンジ解体作業であった。藤村製作所のブラストバーナー5基を仕込んだおっそろしくでかい中華レンジで全長約5メートル，重量は恐らく1トン近くあったのではないか。
解体後の光景である。錆びまくりの箱三つが本体部分でこれらを連結した上に一体化されたトップが乗っかる構造だ。
1トン近くにもなんなんとする目方の主な要因は耐火煉瓦にある。自然燃焼式のバーナーとは違い発熱量が物凄いので通常の造作だと輻射熱で中華レンジの筐体がいかれてしまう。このため，ブラストバーナーを仕込んだ中華レンジはバーナーを取り囲むように耐火煉瓦を詰めて隙間に砂を流し込む。解体後はちょっとした焼き物の炉が作れるくらいの耐火煉瓦とバケツ8杯分くらいの砂が出てきた。
解体工事と言えばお約束がこれ
- 出版社/メーカー: 日立工機
- メディア: エレクトロニクス
一緒に工事に入った設備屋さんが数日前に俺と同じ機種を買い込んで本日が初登板となった。以前はマキタの製品を使っていたそうだがやはり日立製はモーターの踏ん張り具合が一枚上手，というのが彼の使用感だ。
撤去工事というのは毎度何とも荒々しい雰囲気の漂う現場で、俺の気分も修理の時とは違ってワイルドになりがちだがある種の爽快感はあるな。
http://youtu.be/QoAiVXpJrMY
歳がバレるなw
ホバートの洗浄機、いいですよね。なんと言ってもメンテナンスがしやすい構造で好きですね。今週、私も函館で自社の洗浄機を設置してきましたが、ブースターが蒸気なので、搬入より蒸気配管の方が時間かかりました。。。ただ撤去の時の配管ブッタ切りが、自分の破壊欲求を心地よく満たしてくれる・・・そんな気がしますね。でも深夜作業だったので騒音が申し訳無かったですが。。。
by DW (2012-07-27 22:37)
DW様，コメント有り難うございます。
私もホバートの製品は過去に結構いじり回した口ですが，最近は依頼があまりなく，せっかく揃えたインチサイズのレンチ類もここしばらくはあまり出番がなく，少し寂しい気分です。
ところで，DW様のHNはDish Washerの略なのかなあ，などと要らん想像をしています。またのコメントをお待ちしております。それでは。
by HarryTuttle (2012-07-28 15:59)