汎用温調機による代替品修理 [含蓄まがいの無用な知識]
寄る年波に夜業は結構きつい。本日の俺は思いっきり朝寝坊をしてグダグダ状態にある。
某国立病院で稼働している温冷配膳車の修理を以前取り上げたことがある。
記事タイトル:地球上の天然無重力地帯での出来事
http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2011-07-27
この個体は俺が18年前に納めたもので販売元はエレクターだが製造元は不明である。(恐らく大和冷機製品のOEMと思われる)
さすがに18年も使うとあっちもこっちもとモグラ叩きゲームよろしくぶっ壊れる。
(1)コンデンサーフィルターの清掃は行っていても経時的に凝縮不良は発生する。ESX(本製品の型式)は冷凍機が下置きなので床に這いつくばっての清掃作業で事情を知らない人が作業中の俺を見かけたらどこか具合が悪くなって倒れている人に見えるようだ。実際,作業中に病院職員数名が駆け寄ってきて「どうしました!大丈夫ですか?」と声をかけてきた。この社会にはまだ幾らかは公衆善というものは残っているようだ。
ついでに書くとESXのコンデンサー清掃はコンデンサー裏側のファンモーターを取り外す際に併せてキャスターを外さないと手が入らないのでジャッキアップしての長い長い前置きがあるので結構時間を喰う。今回の作業時間はおよそ3時間強である。
(2)前回記事では温蔵側の温調機がぶっ壊れて代替品を持ち出し回路変更を行ったが今回は冷蔵側がいかれて同じ措置をとった。
前回記事の画像を再掲する。左側が冷蔵側の温調機である。
困ったことに本機には,というか温冷配膳車はどこのメーカーもそうなのだが配線図が添付されていない。前回は温調機に書かれている回路図を見比べながら帳尻を合わせたが今回は少しばかり勝手が狂い手間取った。
前回同様、使用した代替パーツはオムロンのE5CSVである。
http://www.fa.omron.co.jp/product/family/1624/index_p.html
最近は一万円を切る激安温調が登場したが,端子台タイプでは結構安価で使い易そうな部類ではあるので日頃結構常用している。
今回の落とし穴は測温部分にあって,温蔵側は熱電対を使っていたが冷蔵側には白金測温抵抗体(Pt100)であった。しかも型式の記載がなく
入手した回路図を見ると2端子であるが実際には3端子。こういういい加減さは良くあることで,まあ何とか乗り切れないこともなかろうとタカをくくっていたが実際に繋いでみると温調機がエラーを連発して動作しない。
温調機の内部設定変更で何とかなるのだろうがクソ分厚いマニュアルを読むのは難儀なので(こういう横着に走るところは俺が既に成長する意欲を失ったことを良く現している)勝手知ったる熱電対に変更して強行突破。何万円もするパーツでもないのでお客さん,ご勘弁を。設定変更に消費する時間を考えればこっちの方が安い。
備忘録風に書いておくと,今回使用した温調機はリレー出力のものでb接点一個を持つ。出荷時の設定は測温値が上昇方向でoffになるので加熱機器の制御にはそのまま使って構わないが冷機器など測温値が下降方向でoffとさせるためには中身をほじくり出してディップスイッチをいじり,設定を変更する必要がある。実は俺は今回,回路変更の作業が深夜になってきたのでいい加減思考能力が衰え,これを忘れて冷凍機が誤動作して慌てたのだよ。
(3)そんなわけで18年ものの温冷配膳車はどうにか機能を取り戻したわけだが試運転の最中に庫内ファンが段々その回転数を落とし,俺の目前で停止した。リアルタイムで絶命するところを目の当たりにするのは殆ど記憶にないが何せこれでまた宿題が増えた。エレクターが補修パーツを持っているのかどうか不明だがあんまり見かけない格好のファンモーターなのでここでまたない知恵を絞ってインチキ修理の発動か。いい加減疲れてくる。
某国立病院で稼働している温冷配膳車の修理を以前取り上げたことがある。
記事タイトル:地球上の天然無重力地帯での出来事
http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2011-07-27
この個体は俺が18年前に納めたもので販売元はエレクターだが製造元は不明である。(恐らく大和冷機製品のOEMと思われる)
さすがに18年も使うとあっちもこっちもとモグラ叩きゲームよろしくぶっ壊れる。
(1)コンデンサーフィルターの清掃は行っていても経時的に凝縮不良は発生する。ESX(本製品の型式)は冷凍機が下置きなので床に這いつくばっての清掃作業で事情を知らない人が作業中の俺を見かけたらどこか具合が悪くなって倒れている人に見えるようだ。実際,作業中に病院職員数名が駆け寄ってきて「どうしました!大丈夫ですか?」と声をかけてきた。この社会にはまだ幾らかは公衆善というものは残っているようだ。
ついでに書くとESXのコンデンサー清掃はコンデンサー裏側のファンモーターを取り外す際に併せてキャスターを外さないと手が入らないのでジャッキアップしての長い長い前置きがあるので結構時間を喰う。今回の作業時間はおよそ3時間強である。
(2)前回記事では温蔵側の温調機がぶっ壊れて代替品を持ち出し回路変更を行ったが今回は冷蔵側がいかれて同じ措置をとった。
前回記事の画像を再掲する。左側が冷蔵側の温調機である。
困ったことに本機には,というか温冷配膳車はどこのメーカーもそうなのだが配線図が添付されていない。前回は温調機に書かれている回路図を見比べながら帳尻を合わせたが今回は少しばかり勝手が狂い手間取った。
前回同様、使用した代替パーツはオムロンのE5CSVである。
http://www.fa.omron.co.jp/product/family/1624/index_p.html
最近は一万円を切る激安温調が登場したが,端子台タイプでは結構安価で使い易そうな部類ではあるので日頃結構常用している。
今回の落とし穴は測温部分にあって,温蔵側は熱電対を使っていたが冷蔵側には白金測温抵抗体(Pt100)であった。しかも型式の記載がなく
入手した回路図を見ると2端子であるが実際には3端子。こういういい加減さは良くあることで,まあ何とか乗り切れないこともなかろうとタカをくくっていたが実際に繋いでみると温調機がエラーを連発して動作しない。
温調機の内部設定変更で何とかなるのだろうがクソ分厚いマニュアルを読むのは難儀なので(こういう横着に走るところは俺が既に成長する意欲を失ったことを良く現している)勝手知ったる熱電対に変更して強行突破。何万円もするパーツでもないのでお客さん,ご勘弁を。設定変更に消費する時間を考えればこっちの方が安い。
備忘録風に書いておくと,今回使用した温調機はリレー出力のものでb接点一個を持つ。出荷時の設定は測温値が上昇方向でoffになるので加熱機器の制御にはそのまま使って構わないが冷機器など測温値が下降方向でoffとさせるためには中身をほじくり出してディップスイッチをいじり,設定を変更する必要がある。実は俺は今回,回路変更の作業が深夜になってきたのでいい加減思考能力が衰え,これを忘れて冷凍機が誤動作して慌てたのだよ。
(3)そんなわけで18年ものの温冷配膳車はどうにか機能を取り戻したわけだが試運転の最中に庫内ファンが段々その回転数を落とし,俺の目前で停止した。リアルタイムで絶命するところを目の当たりにするのは殆ど記憶にないが何せこれでまた宿題が増えた。エレクターが補修パーツを持っているのかどうか不明だがあんまり見かけない格好のファンモーターなのでここでまたない知恵を絞ってインチキ修理の発動か。いい加減疲れてくる。
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