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ペン型テスター KEW 1030 を買い込んでくるまで [含蓄まがいの無用な知識]

商売道具であるテスターを巡って色々と忙しいここ数日である。

開業以来使い続けてきた共立計器の Mondel2001、ここ10年近く潰しては買い替えで3台目が爆発したのが四月四日である。

Model 2001の仕様 URL: http://www.kew-ltd.co.jp/jp/products/multimeters/2001.html
イカれた当日の状況:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2012-04-04

テスターは俺の身体の一部だ。ドライバー一本やレンチ一本であればないならないで何とかしようがあるがテスターがないのはお仕事としては完全にお手上げなんである。

焦った俺はすかさず問屋に駆け込んだ。Model 2001のグレードアップされた新製品が発売されたばかりなので今度更新するときにはそれにしようとかねがね考えていたのだ。

新製品 Model 2012の仕様 URL: http://www.kew-ltd.co.jp/jp/products/multimeters/2012R.html

 厨房屋の仕事ではあまり使う機会はないが,直流電流の測定で2001ではドリフトがひどくて零点が定まらず使い物にならなかったのが2012では押し釦のワンプッシュで零点調整が可能となり動作が安定して実用レベルになった。
 もう一点,ここが最大の売りだが旧機種では平均値表示だったものが2012からは実効値表示となった。よってサイリスタやインバーターを潜った負荷の測定用に別のテスター(クランプメーターも含めて)を用意する必要はなくなった。三千円高価になるが使い道を考えれば充分おつりの来る内容だ。俺の知る限り,他メーカーを含めて1ボディでここまで多用途なテスターは他にない。
 諸兄のうちでこれから一台テスターを買おうと考えている方がおられるのなら俺は断然2012を推す。パソコンと繋いで何かやりたいとか,コンデンサーや半導体の細かい特性を測るために使うのでない限り,ということは強電関係の用途に限定すれば他の選択肢はないと言ってもいいくらいだ。
2012r.jpg


 しかし,だ。
 従来機の2001も人気機種であったが新製品の2012は目下,大反響を呼んで流通在庫はまるっきりないのだそうだ。製造元の共立計器ではバックオーダーを山のように抱えて製造が追いつかず、次回の入荷にまで一ヶ月以上かかるとのアナウンスが問屋からあったので俺は大いに焦った。
 幾ら何でも一ヶ月以上もテスターなしで仕事ができるはずなどないので仕方なしに代品を買うことにした。
 店頭には俺がぶっ壊したのと同形の2001があった。2012の機能は俺の他の手持ち計器で代替できるのだからこの際今までと同じものを買おうかと思ったがやはり新製品が気になる。
 フロントの兄ちゃんは2001も未だに売れ筋商品で,製造元の生産体制が新型の2012にシフトしており,現在在庫の2001は一台だけであってこれが売れたら次の入荷の目処が立っていないとのこと。

 俺は葛藤した。
知恵熱を出して思案した挙げ句,間に合わせでとりあえず安物を一台買うことにしたのが四月五日。

その日の状況:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2012-04-05

 あんちゃんの頃を懐かしみながら一日アナログテスターでお仕事をしていた,のだが。
当然だが間に合わせのアナログテスターには活線電流を測る機能はないので単独でクランプメーターが必要になる。
 クランプメーターについては一昨年,やっとの思いで買い込んだリーククランプが大活躍しており,五年前に買った実効値測定用のものの出番がめっきり減っていた。

当時の記事:http://tuttle.blog.so-net.ne.jp/2007-05-19

キューフォーク2300という商品である。
http://www.kew-ltd.co.jp/jp/products/clampmeters/2300R.html

7701720.jpg


 俺の作業環境では2001の電流計測機能とリーククランプの間に埋没するような位置づけとなってしまい,しばらく影の薄い時間が続いたがあらためて単体のクランプメーターとして使ってみるとスリムな外形のせいもあって道具箱の収まりがいいし検電器としての機能が大変有り難い。
 クランプメーターは2300を常用とする形態で行こうと俺は考えはじめた。
だとすると注文していた2012とは機能が重複してまた位置づけがややこしくなるし,何せ今は金がないのに加えてブツが届くまでには一ヶ月以上も待たなければならない。俺はない知恵を振り絞って先のことを思案した。

 結果,同じくスリムで道具鞄の納まりが良さそうなペンタイプのテスターであるKEW 1030を俺は問屋に注文して2012はキャンセルとした。いずれ金が貯まったらそのときあらためて購入を検討しよう。

 KEW 1030の仕様:http://www.kew-ltd.co.jp/jp/products/multimeters/1030.html
kew1030.jpg

 こちらは入荷が早く,本日7日に届いた。発注してから二日後ということになる。
ペンタイプのテスターを使うのは,実は初めてである。何せ身体の一部だからして実戦投入までの間に慣れておかなければならない。
 それで本日土曜日,俺は月初の仕事がたまっているというのにそれはそっちのけでああでもないこうでもないと新しいテスターをいじくり回してあれこれ測っている間に日が暮れちまったのだ。インプレみたいな記事をそのうち書くことにする。

 







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63H

記事とは直接関係ありませんが、冷蔵庫等のエバポレーター周りや庫内
の湿気が多いところで、霜取りセンサーや弱電のDCモーター、LEVを「差込コネクター」を使って接続していると湿気がコネクタ部に入り込み、接触不良や抵抗値変化を起こして不具合を起こすことがあります。
そんなときは大手家電メーカーのPの冷蔵庫事業部ではこれを使用して
コネクタを切り外し「直結」することを推奨しています。
被服を剥くことなく簡単に接続でき大変便利です。

http://www.mmm.co.jp/telecom/cable/connector/index.html

これのUYシリーズがよく使われています。
by 63H (2012-04-11 21:42) 

HarryTuttle

 63H様 コメント有り難うございます。
教えて頂いた部材には見覚えがありますが私の仕事に使えそうなものだとは気づかないでいました。
 弱電関係の工事業者がよく使っていますね。私に見覚えがあるのは活線分岐用のUGシリーズでした。
 冷却器周辺の結線はいつも防湿処理のためのテーピングやら何やらが面倒臭いなあとかねがね考えていたので試してみたいと思います。

有り難うございました。
by HarryTuttle (2012-04-17 08:30) 

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