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今更ながらPLC勉強中 [便利そうな商売道具]

仕事は暇だ。
こんなザマでは再来月の暮らしぶりが案じられる。困ったものだ。

暇なら暇で,せめていずれ起こるかもしれない出来事に備えて勉強でもしておこうかと思い,実務書を引っ張り出して読みふけるのが最近数日である。


ゼロからはじめるシーケンスプログラム

ゼロからはじめるシーケンスプログラム

  • 作者: 熊谷 英樹
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本





 かねがね,PLCというやつに目を付けていた。Programmable Logic Controllerを略したもので,要するにリレーで構成する制御回路をソフトウェアで行う部材である。
CP1H-CPU400x400.jpg

画像は本文とは関係ありません

俗に『シーケンサー』と呼ばれるがこれは三菱電機の登録商標であるらしい。
制御の系統にプリント基板が組み込まれるようになってからの功罪は相半ばしている。
故障があった際,不良箇所の特定がヤマ勘でも的中する確率が上がった,限られたスペースに多くの機能を持たせる事が出来るようになった,修繕の作業で半田ごてを持ち出す機会が減ったので作業時間が短縮できる,といったところだが、これらは反面,制御回路の配線図をまともに読みこなせない,読もうとしない丸暗記頼りの横着なサービスマンを沢山生み出したり、初期訪問時に於いて応急処置で切り抜ける可能性を閉じてしまったなどのマイナス面をも生んだ。

 使用者の方々にとって,老朽化した機材の修理で訪問したサービスマンにリプレースを提案されて煩悶するのは『基盤がいかれていてもう当社にはパーツストックがないので補修が効かない』と聞かされた時ではないかと思う。実際これは修理屋にとっての殺し文句であって俺自身,そういう場面は何度も経験してきた。
 モーターだ,ヒーターだ,タイマーだといった個別のパーツであれば何とかせいとネジを巻く使用者も,こと基盤となると不思議なほど素直に俺の言い分を飲んだ。制御用の基盤というのは全てカスタムパーツであって同一品は機材の製造元でないと持っていないし,まあ何とも精密にして神秘的な物体に見えるらしい。そう見えるのをいいことに原因の特定を面倒くさがるハンチクな修理屋が基盤がどうのこうのとてきとうなことを言って後から嘘が露見して大恥をかくという悲喜劇も当然多い。

 野良犬稼業のこの俺が,PLCの活用に取り組むことの意義はこういうところにあって、補修パーツである基盤が調達できないから機材をリプレースすることを検討しなければならない使用者にとっての延命措置となり得るからだ。同時にそれは当然ながら俺にとっては結構いい商売ネタになるという皮算用。
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くるみ

職業柄、忙しさは波があるのですね。飲食店であっても同様で(同じ畑でしょうか!?)グラウンドの様にならせればなと(^^; 空いた時間のお勉強もお仕事の内ですね!!今後の発展に生かせる事なのでしょう(^o^)/
by くるみ (2012-02-26 10:10) 

HarryTuttle

くるみ様,いつもコメント有り難うございます。
レスが遅れましてこれを書いているのは3月3日です。
たった今,こういうことが役立ちそうなお仕事が入ってきたのですが残念ながら私は目下学習中なのです。

いつものような作業内容でいつものように終わり、いつものような稼ぎ高という日常を少し変えてみたいという気持ちは常々あるのですがつい習慣に流されてしまってなかなか思うに任せません。
by HarryTuttle (2012-03-03 12:55) 

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