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ヤマミズに対する根深い不信感(1) [困った業者]

ヤマミズという会社がある。給茶機のメーカーだ。

http://www.kk-yamamizu.co.jp/

『給茶機のパイオニア』などと謳ってはいるが,俺の知る限りここの製品は富士電機冷機が製造しており,別にヤマミズが給茶機の生産設備を持ってるわけではない。

 こういう書き出しだと諸兄はお察しがつくかと思うが,俺はこの会社にかねてから腹に据えかねるものを持ち続けている。
 今は生産が終了してモデルチェンジした新機種が出回っているが,俺が会社員だった7年くらい前にはBHY700TY1Qという機種があった。パウダーではなくお茶っ葉を使うタイプで,何を隠そう俺が会社員だった頃,最後に物販業務に携わったのがこの給茶機を某国立病院に納める事だった。
bhy700.jpg


 現在,国内での給茶機の製造元は東芝,富士電機冷機(現在は富士電機リテイルシステムズに社名変更)ホシザキの三社である。
 ものの出来について俺なりに順位をつけるとすると富士電機がトップでほんの少し落ちて東芝,そこからぐっと下がってホシザキといった風に見ていた。
 実際それまで,俺が納めた事のある富士電機製の給茶機は時たま思い出して心配になるくらい故障がなかった。大変信頼度の高い製品だったのだ。
 ヤマミズの製品は冒頭書いたように富士電機製のOEMなので、俺は当時,自信満々で売り込んだのだった。実際のところ,電機メーカーがムキになって製品作りに邁進すれば厨房屋の製品なんてメじゃないくらいの出来である事はこれまで何度も書いた通りだ。

 当時の某国立病院は独立行政法人となり、地域での統廃合による改修工事が行われており,新設される病棟のデイルーム設置するために4台くらいの調達を行った。
 ヤマミズなんていうメーカーは聞いた事がないと事務官は訝しげだったが,実は製造元は富士電機でございますという俺の説明で納得して頂いて、申し訳ないがもう一方の候補であるホシザキさんには消えて頂いた。

 それで給茶機を納品後,幾らも経たないうちに4台のうちの一台は不可解な不具合が頻発するようになった。
 この機種は水道直結式だが,コントロールパネルに断水表示が出て取出しスイッチの操作を受け付けなくなる症状が不定期発生するようになった。
 その時点での俺は会社員を辞めて今の商売を開業して間もない頃だった。機体はまだ保証期間中だが俺は既に会社員ではないので何とも微妙な立ち位置だが一職業人としての責任感は一応あるつもりなので病院からの修理依頼は受けてあれこれ調べてみた。

 機体の中を開けると温水,冷水共にタンクは満水で中の水を汲み出して人為的に低水位の状態を作り出してみると給水動作は正常に行われるにも拘らずコントロールパネルの断水表示は一向に消える気配がない。バグが出たのだろうと思って電源を再投入してみたが状態は変わらない。
 それで俺は,これはCPUやら何やらの乗っかった制御用の基盤がおかしいのだろうと考えた。わけの分からない事は何でもかんでも基盤のせいにするのは良くないと思うが,電極だの電磁弁だのあれこれ調べてみても基盤からリレーを潜ってぶら下がってるものにはどれもおかしなところがないので消去法で必然的にコントロールボードに疑いの目が向いてしまう。
 
 安くないパーツではあるのだろうが製造元は何と言っても天下の富士電機だし保証期間内の障害だ。きっと初期クレームとしてきっちり対応してくれるだろう,と,期待を抱いた俺はその後大きくはめられる事になる。(以下続く)
 

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