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ツールバッグを新調 [便利そうな商売道具]

 日頃持ち歩く道具箱には長い事無頓着だった。
3,4年前くらいから作業中に道具箱の中をガチャガチャとかき回して道具を探すのはタイムロスではないかと気になり始め,あれこれ物色し始めると結構奥が深いものである事に気づいた。

 長い事使い続けてきたのはよくあるスチール製の道具箱だ。
H551540A.jpg
(画像は本文とは関係ありません)

 何の疑問もなく使い続けていたが,徒歩で移動する距離の長い仕事先ではハンドルが手に食い込んで痛いし,肩への負担が大きい。また,小さな道具が底に沈み込んでしまうので作業時には先に書いたようなタイムロスが結構馬鹿にならない。加えて,厨房屋としては濡れた床に道具箱を置く事が多いので錆びて底が抜けてしまうので意外と耐久性はない。

 キャンバス製のツールバッグでショルダーベルトのついたものをとりあえず使おうと思い,3年くらい前から岡持みたいな道具鞄に切り替えた。
H556650.jpg
 移動には楽だし作業効率もいいが,水濡れに関しては鉄板製の道具箱に輪をかけて耐久性がなく、1,2年で生地はボロボロになり穴が明いたりポケットがすり切れたりする。どうせ長持ちしないのだから安物でいいと割り切ってここ3,4年の間に三つくらい買い替えた。最近まで使っていたのはアイリスオーヤマ製の安物で,二千円くらいで買えた。

 話はそれるが,貧乏自営業にとってアイリスオーヤマはなかなか心強い味方だ。
http://www.irisplaza.co.jp/Index.asp?KB=KAISO&CID=230

 ぼろくそになったツールバッグは普段使わない道具や材料入れという第二の用途があるのだが幾らあっても使い道があるというほど俺の作業場には道具や材料が溢れ帰っているわけではないし、おかもちタイプも使っていれば色々注文をつけたいところが出て来る。
 ショルダーベルトがあるのはいいが幅が狭いので担いでいて肩に食い込むとか,雨天の屋外では徒歩で移動するときに道具が濡れて錆びるとか,すぐに型くずれが出て使いにくくなるとか,まあ贅沢を言い始めるときりがないのだが。
 
 ここしばらくは手持ち道具を以前よりもちょっと高価なものに入れ替えつつあるので濡れて錆びるというのはやはり気になるし、二千円で買えるのはいいが一年しか使えない鞄がはたして経済的なのかという疑問も出てきたのでもう少しマシなバッグはないものかと物色し始めた結果,FACOMのバッグに落ち着いた。
bst14_01.jpg

買ったところはここ
http://www.haratool.jp/SHOP/152010-FABST14.html?prd=google_ps&bid=56000000

 値段が値段だけあってさすがに二千円の安物とは使い勝手が違う。ショルダーベルトの造りは全く別物で,合計の重量15kg以上の荷物を担ぐからにはこれくらいの造作でなくてはと思わせる。
 フラップ状のカバーは取り外しは効かないが普段は丸めておけば使い勝手に違和感はない。収納量はこれまで使っていた安物よりも少し少なく,道具の出し入れは窮屈だが慣れれば何とかなる範疇のものだ。大体,必要以上にでかい道具箱にはついつい不要なものまで詰め込んで重くする悪癖が俺にはあるのでこれが妥当な収納量なのだと無理矢理納得する事にした。

 鞄一つで随分作業環境は変わるものだと実は少し嬉しい気分でもあるのだが,色が色だけにどうもお仕事っぽくなく見えるらしい。確かに随分派手で人目を引く。
 元の勤務先の後任からは修理専用の道具箱として使い,施工現場にはそれ用にもっと安っぽい道具箱を用意するのがいいのではと提案された。こんな目立つものを現場に持ち込んだら,恐らく目を離した隙に道具箱ごと一発でかっぱらわれるに違いないというのが彼の意見である。

2011.10.9の追記
 動画のリンンクを貼付け

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コメント 8

63H

あかん、このバックほしくなってきた・・・
でも今月はもう金欠。

数ヵ月後にでも、耐久性のレポートをお願いします。
by 63H (2011-10-06 17:29) 

くるみ

『入れ物』も大切なお道具の一つなのですね!?確かに…。小学生の頃の筆箱を思い出します。開けると鉛筆が立ち上がる画期的な機能の付いたのがあったり。ただし象が踏んでも壊れない機能は必要なのかは疑問ですが(笑)素敵なアイテムに巡り会えて良かったですね(^o^ゞ
by くるみ (2011-10-07 00:45) 

中古厨房買取

前にリンクまで貼っていただいて、コメント遅くなりゴメンナサイ。

ファコム、良いですね!
ちなみに、先日紹介されていた「R2ナノ」買いました。
コンパクトなのに、すごく詰まっていてあの値段。 満足しています。

工具箱ですが、僕はKTCのEK-1というのを使用しています。
最近の悩みですが、スチール製の工具箱は強いは強いんですが、
なにせ重い! 移動がツライです。

僕もこういうナイロン製のバックへの乗り換えを検討しますw
by 中古厨房買取 (2011-10-08 18:48) 

HarryTuttle

63H様 コメントありがとうございます。
耐久性のレポートが書ける頃にはせっかくの鮮やかなバッグもすっかり薄汚れてしまっているのではなかろうかと気にしています。
by HarryTuttle (2011-10-10 00:02) 

HarryTuttle

くるみ様 いつもコメントありがとうございます。
道具箱は結構、作業の効率に影響すると思っています。
ハンドツールは概ね、細長い形状をしていますから
1:工具の総量が多ければできるだけ縦向きに収納できること
2:隙間なくビッチリになるような容積の工具箱は避ける
3:徒歩での移動が長い場面があればショルダーベルト付き

というのが今のところ私が考える工具箱選びのポイントです。
by HarryTuttle (2011-10-10 00:18) 

MB

こういうバックタイプで布製?はやっぱり厨房内で床にドンと置くのは抵抗があるキツイ現場がありまして選ぶのはなかなか勇気がいります・・・。
自分の工具箱から下水の匂いがずーっとするのは結構な苦痛ですので・・・。
箱タイプの方が現地で『ついでにこの縦型がちょっと・・・』と言われた時にボックスにひょいと乗れば上部が見れて便利、ひどい汚れの現場での使用後も最悪、丸洗いができて良いと思っております・・・。
私見で失礼しました・・・。

by MB (2011-10-10 20:58) 

HarryTuttle

中古厨房買取 様
わざわざコメントいただきましてありがとうございます。

 EK-1、高級品ですね。私はこんな高級な工具箱はこれまで買えた事がありません。Facomのバッグが三つくらい買えるのですね。
 用途によると思うのですが,私の場合,自分の作業場での使用とか,移動時に複数の工具箱を車内に重ねて積む事がある場合にはスチール製の工具箱を使っています。

 出張修理現場での作業だと寸刻を争う場面でドライバーやレンチ類が横向きに折り重なっているのと立て向きに並んで刺さっているのではやはり作業効率にちょっと差が出るように感じており,耐久性や被水といったデメリットを差し引いても今のところ私はおか持ちタイプに利便性を感じています。

 それと、R2 nano,購入されましたか。お仲間ができて私は単純に喜んでいます。日本製のセットと比べるとラチェットのスリムさ具合やファスナー類の充実ぶりなどが際立っています。ポジドライブのビットもしっかり揃っているのでFMIのカタログに掲載されているようなヨーロッパ製の機器類の整備には俄然強みが発揮されると思います。
by HarryTuttle (2011-10-10 23:03) 

HarryTuttle

MB様 コメントありがとうございます。
 布製の道具鞄を使い始めて約4年目になりますが、私はあまり鼻が利かないからなのかもしれませんが鞄から下水の匂いがした記憶がありません。というか、鞄に下水の匂いが染み付くということは室内に雑排水の臭いが一日中充満している訳で、仰るような室内換気や衛生管理のひどい厨房って私の普段の仕事先では今日日殆ど心当たりがありません。

 私の場合は病院や老健施設などの仕事が多く、これらはドライキッチンの普及度が高いせいで鞄が水に濡れることをあまり気にしなくてもよい条件下にあります。
 スーパーのバックヤードのような場所での仕事が多いと逆の条件ですからここ数年のようにナイロン製のバッグという選定はなかったと思います。

 他意はありませんが、どうもMB様の文面からは私の日常とは随分異なるお仕事のありようが伝わってくるようで・・・「縦型」というのはおそらく冷蔵庫のことでしょうが私は通常冷蔵庫のメンテには900mmの脚立を持参していきますが、脚立の代用品になるほど高さのある道具箱を使ったことがないのでそういう道具箱の活用方法には今まで気づかないでいました。
 あと、丸洗いできるというのは材質に関係なく可能なことに思えます。スチールであれ、ナイロンであれ。もっとも、工具箱を丸洗いする人っていうのは私の仕事仲間の中では見たことがありませんけど。

 結論としては、多くの場面で無難なのはおそらく樹脂製の工具箱かな、とは思っています。(実際そういうものも何個かは使っています)
 私の経験値やら読解力がたらないせいなのでしょうが、貴重なご意見ありがとうございます。よろしければまたコメントください。

by HarryTuttle (2011-10-11 01:18) 

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