しばらくぶりにオザキのガステーブル修理 [修理屋から見た厨房機材]
燃焼器具の修理が俺は好きだが手がける機会が暫時減りつつあるのは大変寂しい。
どういうところが好きかと言うと,結果が即時,はっきり出るところがまず一つだ。冷蔵機器の冷媒漏れ修理のように何日も経過を見て修繕の首尾,不首尾を確かめるような事はまずなく,作業終了後の試運転で善し悪しは即時はっきり出るので割り切りが良くて分かり易い。
もう一つ言えば電気系の絶縁不良箇所探しや断線探しと違って見た目的にはいかにも何か労務作業を行っているように見えるところが得意先にはアピールし易そうに思う。
俺は持っていないので必要のある時にお仕事仲間から拝借して使う事しかないが、作業終了後の気密試験に自記圧計なんかを持ち出すといかにもしっかり保安点検をしていますよ風に見えて金の話も多少は強気に出られるのではないかなどと妄想するのだが,現実問題としてはそれでお客さんが余計に作業費をくれるとも思えないし、そもそも俺自身がそんなに律儀で潔癖なお仕事をする修理屋ではないので妄想はあくまで妄想だ。(だからといって幾ら何でもガス漏れを放ったらかしてその場から去るような真似はしないけど)
俺に燃焼器具の修理の機械があまりないのはこれが比較的誰でもいじり易く、いい商売になるのでいろんな業者が(特にメーカー)がきっちり得意先を押さえているからではないかと考えている。
とどのつまり,業務用厨房機器の燃焼器具修繕というフィールドでは俺のような村八分の野良犬業者の出る幕は殆どなさそうだというのが現状なんだろう。
そういう日々の中で久しぶりにこの手の修繕が発生した。オザキのガステーブル,ガスコックの交換というのがその内容だ。
下部分を3方枠に加工しており,ガス炊飯器を納めているからなのだろうがガスコックの固着が結構頻繁に起きる。炊飯器稼働時の燃焼排気で下から熱せられるのでガステーブルの上面全体が殆ど一日中チンチンに熱いことが影響しているのだろう。
燃焼器具メーカーとしてオザキは未だに国内トップクラスの品質だと思うが幾らトップクラスとは云ったってこの環境下では厳しい。自分でガスコックを分解してグリスアップするような得意先はまずなく,グリス切れでタッチが多少重くなってもお構いなしでガリゴリガリガリとガスコックを捻るのでそのうち内部が削れてしまってガス漏れを起こしてどうにもこうにもならなくなる。おかげで俺のような奴にもお仕事の機会が生まれてくるわけなのだが。
いざいじってみると,オザキのガステーブルやガスレンジは以外と作業に難航する事が多い。配管接続口の袋ナットやノズルなどでほんの数ミリ,スパナが入らないとか回すスペースがないとかいう場面が結構あるからだ。
だからたかだかガスコック一個交換のためにあっちを外しこっちをはずしで一見物々しく見える仕事っぷりになる。外管式のガステーブルに比べると手間は喰うので作業費も杓子定規に考えれば高上がりにつく。
だが、修理が終わって燃焼試験をしてみるとやはりオザキの燃焼器具はいいなあ,といつも思う。俺の元の勤務先の工場の開発スタッフは化粧鋼板を外装に使っているようじゃあね、と,重箱の隅をほじくるような事を言っていたが全体的にがっちりした造作はいかにもプロユースっぽい感じがして、全体から見れば少数派になりつつあるが燃焼器具ではコメットと並んで指名買いのお客さんが一定数いるのには納得がいく。
熱源はこれから電気に移行していくのは時代の流れで加熱イコール燃焼器具の時代にも翳りが出てきてはいるが、ガステーブルやガスレンジのない厨房などというのはまずあり得ないので,燃焼器具の専門メーカーとしては今や国内で殆ど唯一となってしまったオザキには頑張っていただきたい。パーツ代の高いのは困ったものなんだが。
オザキのホームページ
http://www.ozaki-gasrange.co.jp/
どういうところが好きかと言うと,結果が即時,はっきり出るところがまず一つだ。冷蔵機器の冷媒漏れ修理のように何日も経過を見て修繕の首尾,不首尾を確かめるような事はまずなく,作業終了後の試運転で善し悪しは即時はっきり出るので割り切りが良くて分かり易い。
もう一つ言えば電気系の絶縁不良箇所探しや断線探しと違って見た目的にはいかにも何か労務作業を行っているように見えるところが得意先にはアピールし易そうに思う。
俺は持っていないので必要のある時にお仕事仲間から拝借して使う事しかないが、作業終了後の気密試験に自記圧計なんかを持ち出すといかにもしっかり保安点検をしていますよ風に見えて金の話も多少は強気に出られるのではないかなどと妄想するのだが,現実問題としてはそれでお客さんが余計に作業費をくれるとも思えないし、そもそも俺自身がそんなに律儀で潔癖なお仕事をする修理屋ではないので妄想はあくまで妄想だ。(だからといって幾ら何でもガス漏れを放ったらかしてその場から去るような真似はしないけど)
俺に燃焼器具の修理の機械があまりないのはこれが比較的誰でもいじり易く、いい商売になるのでいろんな業者が(特にメーカー)がきっちり得意先を押さえているからではないかと考えている。
とどのつまり,業務用厨房機器の燃焼器具修繕というフィールドでは俺のような村八分の野良犬業者の出る幕は殆どなさそうだというのが現状なんだろう。
そういう日々の中で久しぶりにこの手の修繕が発生した。オザキのガステーブル,ガスコックの交換というのがその内容だ。
下部分を3方枠に加工しており,ガス炊飯器を納めているからなのだろうがガスコックの固着が結構頻繁に起きる。炊飯器稼働時の燃焼排気で下から熱せられるのでガステーブルの上面全体が殆ど一日中チンチンに熱いことが影響しているのだろう。
燃焼器具メーカーとしてオザキは未だに国内トップクラスの品質だと思うが幾らトップクラスとは云ったってこの環境下では厳しい。自分でガスコックを分解してグリスアップするような得意先はまずなく,グリス切れでタッチが多少重くなってもお構いなしでガリゴリガリガリとガスコックを捻るのでそのうち内部が削れてしまってガス漏れを起こしてどうにもこうにもならなくなる。おかげで俺のような奴にもお仕事の機会が生まれてくるわけなのだが。
いざいじってみると,オザキのガステーブルやガスレンジは以外と作業に難航する事が多い。配管接続口の袋ナットやノズルなどでほんの数ミリ,スパナが入らないとか回すスペースがないとかいう場面が結構あるからだ。
だからたかだかガスコック一個交換のためにあっちを外しこっちをはずしで一見物々しく見える仕事っぷりになる。外管式のガステーブルに比べると手間は喰うので作業費も杓子定規に考えれば高上がりにつく。
だが、修理が終わって燃焼試験をしてみるとやはりオザキの燃焼器具はいいなあ,といつも思う。俺の元の勤務先の工場の開発スタッフは化粧鋼板を外装に使っているようじゃあね、と,重箱の隅をほじくるような事を言っていたが全体的にがっちりした造作はいかにもプロユースっぽい感じがして、全体から見れば少数派になりつつあるが燃焼器具ではコメットと並んで指名買いのお客さんが一定数いるのには納得がいく。
熱源はこれから電気に移行していくのは時代の流れで加熱イコール燃焼器具の時代にも翳りが出てきてはいるが、ガステーブルやガスレンジのない厨房などというのはまずあり得ないので,燃焼器具の専門メーカーとしては今や国内で殆ど唯一となってしまったオザキには頑張っていただきたい。パーツ代の高いのは困ったものなんだが。
オザキのホームページ
http://www.ozaki-gasrange.co.jp/
ガスコックが滑らかではなくなり、堅くて開閉がやや困難になる
↓
無理して開閉し続ける
↓
ガス漏れする
↓
(元栓だったら)交換するまで漏れたままですか?
堅くなったら早目に交換した方が良いですね(^^;)
by NO NAME (2010-08-25 06:28)
NO NAME様 コメント有り難うございます。
何事も早期発見が大事,なのですが、コールが飛び込んでくるのは殆ど決まって抜き差しならない出来事が発生してからなんですね。
不本意なのは,日頃業者がまめに訪問して状態をチェックしてくれていればこんな大事にならずに済んだのに,と,まるでこちらに管理責任があると言わんばかりの大馬鹿者がたまにいる事です。
この器具を使って日頃金儲けをしているのは一体誰なんだよ!と,どやしつけた事が実はあります。
by HarryTuttle (2010-08-27 23:09)