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日立のウォータークーラーに手こずる [お仕事上のぼやき]

 手こずる話には事欠かない。大した腕の修理屋ではないという事だ。
某病院の外来ロビーに設置されているウォータークーラーが不調で,水が止まらないというコールを受けたのは昨年12月の27日頃だった。
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 設置後15年以上にもなる機体で、病院の外来は一日数百人にもなるので述べ利用者数も相当なものだろう。取り出し口がへたってくるのも無理はない。
 取り出し弁の交換にはせいぜい30分かそこらだろうから結構楽なお仕事だな,と,タカをくくっていたのだった。
 問題は発生日で,処置は越年となってしまう公算が高かった。病院としては年明けには使える状態であって欲しい旨の希望だったが見込みは薄かった。
 製造元は日立だった。厨房屋と違ってこういうマンモス会社はまず,受付の窓口を見つけるまでに時間がかかるのが通例だが幸い家電ルートで調達は済み,年内でかたがつきそうなメドは立った。パーツの到着日が12月30日というところはちょっと引っかかったが年内にケリがつくのだからいいではないかと割り切って、いそいそと修理に赴いて片付けた。
 流量調整は思いのほかシビアで,試運転の状態ではやや出方が弱いかとも思えたが,何せ好調に稼働している時の状態が頭に入っていない。水の出方が強すぎて機体を飛び越し,床を水浸しにしてしまうよりはまだマシだろうと,ちょっとイヤな予感はしたが担当官も帰省していないので無理矢理納得してその時は撤収を決め込んだ。

 それで,明けて今年の話だが,病院の会計班から修理の依頼が来た。その後,ノズルからの流量を調整するために営繕の職員が色々調整しているうちに件のウォータークーラーはまたしても水が止まらなくなってしまったのでなんとかしてくれとの事で、全く何と言うか,予感というのは都合の悪い事だけは的中するものだ。

 取り出し弁に噛み込みが発生して閉じきらない状態になっており,今度は結構入り組んだ配管を分解して弁体を分解清掃する羽目に陥った。早くもメーカー保証の範囲外作業だ。
 それでまたまたシビアな流量調整を済ませて外装板を取り付けると、止まっていたはずの取り出し口からピューピューと威勢よく水が出始める。この時点で俺はもう,いい加減やる気が失せてきた。一体どうなっているんだこのウォータークーラーは。大体この作業は請求書を受け付けてもらえるのだろうかと心配になってきた。
 結局,処置としては給水バルブとウォータークーラー本体との間に可変出来る流量調整弁を入れる事が落としどころとなった。不具合の責任が病院の営繕にあるのか俺の側にあるのかは水掛け論になってしまいかねないのだがひとまずいずれ何らかの形で請求は受け付けてもらえる見込みは立った。
 しかし何だかすっきりしない。何がどんなに風になんだかうまく言えないがすっきりしない。

 

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