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ペンギン会の講習案内 [日記、雑感]

 来月半ば,ペンギン会の講習が行われるという案内が仕事仲間の冷設業者から来た。

 ペンギンとは言うが製氷機でお馴染みの某社ではない。あそこはそんなにオープンな体質ではない。同業者を招いて弁当を提供して講習会なんかやってくれるわけはない。

 この集まりは,厨房屋などというチンピラまがいの業界とは縁がなく,三菱電機の冷熱部門がとりまとめる代理店や工事指定業者の、いってみれば親睦会である。
 俺は天下の三菱電機の代理店が勤まるほどの大きな商いをしているわけでは全然なく,修理や工事のご指定を貰えるほどのステイタスもない半端者である。だから今回の案内は、お仲間の加盟業者のお供としてのお誘いであるに過ぎない。

 メーカーが取りまとめる代理店の親睦会は今やこのペンギン会ただ一つとなった。以前は三洋電機やタカギなど幾つかあったがどれも雲散霧消してしまった。それだけ加盟者が減っている,言い換えると会社が減っているという事になる。
 会社が減っていく原因はといえば,単純至極に儲からないからである。
今更こんな話をしてもお笑いぐさでしかないが過去,50年近くも以前だと,業務用の冷蔵庫を当時は職人仕事として製作していたのだった。大工が木枠のフレームを作り,板金屋がステンレスの外装を施し,冷凍機屋が冷媒配管と制御系の電装工事を行い,さあ今日から冷蔵庫を運転させるぞという日には施設の社員は冷蔵庫の前に集合して神主を呼んできて祝詞をあげてもらい,お神酒を頂いた時代があったのだそうだ。使用者からすれば冷蔵庫というのはそれくらい高価であり難い物体だったものであり,冷設業者からすればそれくらい儲かる商売だったとも言える。

 そんな過去の風景からしてみると今日,業務用冷蔵庫に限らず,冷熱全般が冷え込んでいるのは歴然だ。
これ迄何度も書いた通り,標準価格などあってなきが如しであり、購入者は毎日毎日通い詰め手は背中を丸めて揉み手をする兄ちゃん相手にふんぞり返っている。冷蔵庫という機材の凋落ぶりは全くもって甚だしいものがある。

 ところで今回の講習内容だが,エコなご時世を反映して太陽光発電システムであるそうだ。三菱電機にしてみれ冷熱機器など色々やっている事のうちの一つでしかないので,会社総体として現在最も普及させたい商材がそれであるというのは勿論納得できるのだが、既に冷熱機機などにはウェイトを置いていないその姿勢はやはり寂しい気がする。
 先細りの見え見えな厨房業界になどとっとと見切りを付けてこの俺も,いっその事,今からにわか勉強を初めて取り組んでみるべえか,などと現実味のない空想に浸ったりもする。
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