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日本クレセントが事業停止 [日記、雑感]

ヘッダーにある通りだ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20090903-OYT8T00048.htm

 俺の元には一昨日この情報が入っていたが俺の身分はジャーナリストや新聞記者ではないので、出来事が公になってから何かを書いておく事にした次第。

 実はこの会社は,俺の貴重なクライアントのうちの一つだった。回転寿しに関する機器類の保全は一般的な厨房機材よりもギャラが良かったので俺にとっても手痛い打撃になる。
 
 前兆と思われる動きはあった。
 まず2月に現地の某営業所が閉鎖となった。表面上,人員整理という体裁は取っていないが、他の社内配属先が提示されたわけでもなさそうとの事で実質は・・・
 次に俺の担当地域で行われる改修作業や点検作業の予定がどんどんキャンセルされ始めた。石川県から社員が出張してきて処理しているらしいとの話が伝わってきた。

 機会損失としてそれは確かに残念だが,それ以上に,俺も以前はその立場だったのでよく理解できるのだが,保全業務を内側に持つメーカーというのは商売が暇になってくるとまず最初に,修理や現場施工といった業務を外注せずに社内で行うことで経費節減を図る。
 会社が行き詰まってくると末端社員には色々としわ寄せが来るものだが,それ以前に,またそれ以上に直撃を食らうのは社外の協力会社だという事だ。今回改めて自分のそんな立場を再認識した次第。

 皮肉に思うのは,どの業界でもそのようだが,外注業者に対して冷淡であこぎな会社ほどうまく持ちこたえているように見えている事だ。
 これは,世の中の下請業務を行う業種全般には、出来ればクライアントとは馴れ合い関係で一方的に依存したいという一面の願望がある事を表している。
 既にこういったタテつながりの片務的な依存関係では物事はうまく回らない時代である事を俺はこれ迄折に触れて幾つかのメーカーに伝えて来たがなかなか分かってもらえないでいるのは残念だ。

 今日の夜は俺の以前の勤務先の社長と晩飯を食う約束になっている。
ここで書いたような話題を持ち出してみようと考えているが,どうせ分かってはくれないだろうな。

 最後にこの件について,俺なりの今後の見通を垂れ流しておきたい。
社員の方々の今後はそれとして,ユーザーの皆様が現用のすしレーンなり皿洗浄機なりを今後の一定期間,安定運用できる状況は担保されなければならない。
 修理受付と業者手配を一括して行うピンハネ会社が設立されるのが理想論だが見通しは不明。
 さしあたり,俺の住んでいる土地では当面,協力会社の横つながりでメーカーから預かっている補修部品を相互に供給する事で対応しようという案が出て各自在庫の状況を確かめている最中。この件では既に籍を離脱した元社員の方が色々骨を折って調整に奔走されており、未だに落としどころの提示がされていないメーカーの無責任さがより際立っている。
 電装部品や機械部品などの汎用的なものはまだ良いとして,純正の内製パーツが底をついた後の対処をどうするかという点についてはまだ見通しが立っていない。
 一般論としてこの業界では,ある製造元が消滅するときには製品の製造やパーツ供給を引き継ぐ別の同業者が現れる。このケースでいえば北日本カコーがそれにあたるが目下のところは何ともいえない。

 そんなこんなでまだ不透明さの残る現況だが,貧乏自営業の俺としては新たな収入源を嗅ぎ回って歩くのが急務だ。ぶっちゃけた話,業界展望どうのなんていう上から目線の話よりもその方がずっと切実な問題だよ。売り掛けが2万くらい残っているが,これは諦めるしかないな。
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